【戦争のある日常】国連機で出張は楽しくない?
昨日国連機(や車)には青文字と黒文字があると書いたけど、今日は黒文字の方、つまりPKOミッションが運営してる方の飛行機で出張に行く話。
国連に入る前は国連機って言うとかっこいいイメージあったけど、実際にはロシア製とかのお下がりだったりして、乗り心地は良いものではない。もちろん機内食とかはない、水とお菓子くらいはもらえるけど。
行く場所によっては12人乗りくらいのプロペラ機だったり、軍用輸送ヘリだったりする。プロペラ機は雨の日めちゃ揺れるて生きてる心地がしないし、ヘリは耳あてをしたまま板のようなものの上に座らないといけないし、結構大変
プロペラ機のパイロットの鉄板ジョークで、到着後に「皆さん今日は無事ついてラッキーでしたね(笑)」なんてのもある…
基本的にはPKOの軍人さんを運ぶのが優先事項なので、我々文民は予約しておいて朝空港に行っても、急な軍隊の移動で乗れないことがある。正確な出発時間も当日まで告知されず、みんな朝6時とかに行って待ってなきゃいけなかったりする。さんざん待たされて乗れないこともある。昔週2便しかないフライトで2回乗せてもらえなくて出張からなかなか帰ってこれなかったこともあった。
こんなんでたびたびその運営を内部から批判されることも多いが、紛争地というのは陸路移動のリスクが多すぎるし、普通の飛行機は飛んでないので、彼らの仕事はとても重要だし助かっているのも事実。
国によっては飛行機を飛ばすのに、他国が空爆をしない時間をその国と交渉し、その時間帯だけ国連機を飛べるようにする、とかいう苦労もあるらしい。それなら空爆やめさせろ、って言うたくなるところだけど、それができたらそもそもPKOはいる必要ないわけで。
そんなんで結構出張するのも大変なんですよ、というお話でした。