日本の伝統、我が家の夏の手ぬぐい、贈り物、お土産にも
夏の手ぬぐいを新調しました。
冬は少し厚めの「かや生地」に替えますが、夏は濡れても乾きやすい「手ぬぐい」が重宝します。最低2枚あれば、洗うとすぐに乾きますからね。
コスパを考えれば、白無地の「文」手ぬぐいですが、汚れが目立つ上に、テンションが上がりません。汚れが目立つのはイイことだけど、気分の問題が最重要であると、最近になって悟りました。笑
■購入した手ぬぐい
かまわぬ名古屋店さん(JR名古屋タカシマヤ11階)にて。【藍色てぬぐい】の「切子文様」が綺麗でしたが、自宅使いなので、シンプルな「変わり七宝」にしました。前回は「かごめ 青」です。
注染という技法で、裏表なく染められているものです。
変わり七宝・・・七宝は繁栄や円満を意味する縁起柄。そのまま贈り物にしたり、お祝いの瓶などを包んだりするのにぴったりです。華やかさや粋な雰囲気を演出します。
かごめ 青・・・かごめ文様は、六芒星が連続して見えることから邪気を祓う文様とされています。
公式サイトで確認できる柄だけでも、下記のとおり。他に ミモザとか、もっと古い柄も持っていますが割愛。笑
ハッカ・・・スッと冷感を感じるような目にも涼しいハッカを、晒の白を生かして清涼感のある線描きで表現しています。ハッカスプレーを吹きかけてひんやりさせたり、保冷剤を包んで首にあてるなど暑い夏に活躍します。アウトドアレジャーや、夏のお風呂時間のお供にもおすすめです。
でめきん・・・江戸時代から、観賞用として庶民にも親しまれてきました。優雅に泳ぐ姿は、少しだけ夏の暑さを忘れさせてくれます。
切子・・・日本の伝統工芸である美しい切子の細工を文様としてアレンジしました。日本では江戸切子・薩摩切子が有名ですが、両者は製法による大きな違いがあります。
綾縞・・・博多織のような綾織物の地文様を縞に見立てたすっきりとしたデザインです。細やかでぬくもりが感じられる文様の連なりには、長く使いたくなる味わいがあります。織物や刺繍などの手しごとがお好きな方におすすめです。
藤丸紋・・・藤は繁殖力が強く、「ふじ=不死」につながり長寿や子孫繁栄の象徴、また房状の花を稲穂に見立て豊作を願う縁起の良いものとされており、幅広いお祝いごとに用いることができます。落ち着いた上品な雰囲気は和装にも合わせやすく、美術鑑賞やお稽古ごとのお供にもおすすめです。
「色落ち」
今の季節、とくに濃い色の色落ちが目立つような気がします。染める季節、気候、気温の違いもあるようで。昨年、赤色の金魚が可愛くて「でめきん」を買ったのですが、水通しをしたら白地が赤色に。段々と落ち着いてきますが、濡らしたまま放置するのは基本NGです。(お湯も避けたいトコ)
「ほつれ」
両端が切りっぱなしで ほつれが出ますが、そのおかげで乾きやすく衛生的です。洗うたびに ほつれをハサミで切ると、段々と ほつれにくくなります。かがってあるのが当たり前だと思っていたので、最初は驚きました。笑
■さまざまな用途に
キッチン、洗面所などの手ふき(おもに夏)、ふきん
炊飯器など電化製品のほこりよけ
お弁当箱を包む(大きさにより、半分に折ることも)
入浴、洗顔、湯上りに ※詳細は下記に
防災 ※詳細は下記に
夏場、保冷剤を入れて首に巻く
水で濡らしたまま首に巻く(濡れている限り、振れば冷感が戻る。服に色移りしないように注意! 色が落ち着いたものを使用のこと)
冬場、首元の寒さ対策に(寝る時にも重宝)
予備で出して置くトイレットペーパーを包む
額に入れて飾る(手ぬぐいを はさんで飾る棒も持ってます)
贈り物、お土産(海外の方へも最適!)
※最後、汚れが目立ってきたら
雑巾がわりに
コンロの油汚れに(小さく切ったものを)
「入浴」
白無地の「岡」の手ぬぐいを使っています。肌あたりが優しい上に、アカスリもできる優れもの。洗顔にも。石けんをつけて、優しく すって。
湯上りに体をバスタオルで拭く前に、さっと水分を拭くのにも使います。ベタベタになれば「絞る、拭く」を繰り返します。
昔は「銭湯へ手ぬぐい1本で行った」と聞きます。無駄がなくて優秀、素晴らしいですね。安い物なので、何枚かまとめて ネットで購入しました。
「防災」
緊急時にも何かと役立ちます。たためばコンパクトなので、何本か入れておくのをオススメします。普段の外出にも1本あると便利ですよ。
※以下、かまわぬ「防災手習帳てぬぐい」を参照
ロープ
ハンマー(石などを包んで)
包む、運ぶ
頭巾(ずきん)
マスク
ぬぐう(体を拭くなど)
SOS(棒などにしばって)
包帯、止血(三角巾のように腕の固定にも)
オムツ
ストレッチ
靴下(巻く)
防寒、日よけ
人助け
■「文(ぶん)」、「岡(おか)」とは?
「文(ぶん)」とは、生地の種類(糸の太さの違い)です。生地の密度の違いでもあります。「岡」より太い糸で織られ、目が粗いので通気性がよく、乾きが速いので衛生的です。「文」を「総理(そうり)」とも呼びます。
「岡(おか)」は、「文」より細い糸で織られた しなやかな生地。少し割高。「特文」、「特岡」などの 生地もあるそうです。
■手ぬぐいの通販サイト(リンク)
上記で紹介した「かまわぬ」さん以外のサイトです。リンクしている途中で誤って消してしまったので、また気が向いたら追加いたします。陳謝