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「正解」がないときは「流派」で考える
ファシリテーションの世界には「正解」がないなあと思っています。かわりにあるのは「流派」です。
たとえば構造化する度合いも人によってさまざまで、わたしのように台本まで用意する人もいれば、徒手空拳でその場に臨む人もいます。これは流派の違いというだけで、どちらがより優れている、といったことでもありません。また、場の空気や目的によって流派をスイッチすることもあります。
同様に、コーチングやカウンセリングやコンサルティングなど、とかく対人スキルにはそれぞれの領域のなかでもたくさんの流派があります。◯◯流コーチング、△△流カウンセリング、などなど。
いろいろな人のやり方を観察していて感じるのは、そこに込められた意図を探ることの重要性です。「なぜそういった伝え方をするんだろう」「なぜその問いを使ったんだろう」といった意図の探索が、観察とその後の上達のキモなのかもしれません。
また、そういった「なぜ?」を起動させるには、違和感を見逃さないことも重要だと思っています。名探偵はちょっとした違和感から事件の真相にたどり着きます。
そんなわけで、「違和感」から「意図の探索」のために「なぜ?」を起動することが、正解がないものを観察し上達するうえで大事なポイントです。
ちなみに、キャリア論についてもいろいろな流派がありますね。わたしは「ライフピボット流」を提唱していて、体系化のために本を出しました。他にも「転職で年収あげよう流」「好きなことをやろう流」「死ぬ気でやってみな流」などいろいろな流派があります。
正解はないので、自分にフィット感のある流派を見つけたいですね!
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