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【ブックレビュー】vol.004「好き」を言語化する技術|すごく感動したのに「おもしろかった」しか言葉がでてこない現代人に贈る言語化のヒント
みなさんには推しがいますか?
推しがいると、その素晴らしさを1人でも多くの人に伝えたい!
布教したい!と思いますよね。
しかし、推しについて語る時に、なかなか言葉が出てこない。
とにかくかっこよくて……!とにかくかわいくて……!尊いんだ!!
……と、ありきたりな言葉しか出てこない……なんてことありますよね。
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📣 あらすじ
あなたの「推し」はなんですか?
お気に入りのアニメ、本、漫画、映画。
応援しているアイドル、声優、バンド、YouTuber。
大好きな舞台、コンサート、ライブ。あるいは、スポーツや釣りなどの趣味も、推しに入るかもしれません。
本書は、アイドルと宝塚をこよなく愛する著者が、書評家として長年培ってきた文章技術を「推し語り」に役立つようにまとめた1冊です。
SNS発信・ブログ・ファンレター・友人とのおしゃべり・音声配信などの発信方法ごとに、自分だけの言葉で感想を伝える技術を教えます。
推し語りには、語彙力や文章力が必要だと思われがちですが、それは間違いです。
必要なのは、自分の感想を言葉にする「ちょっとしたコツ」だけ。
そのコツさえ知れば、あなただけの言葉で好きな作品の素晴らしさを語れるようになります。
📣 こんな人におすすめ
・映画を観たあと、他人の感想をSNSでリサーチしまくってしまうが、本当は自分の言葉で感想を発信したい
・好きな作品について、うまいこと言いたい
・好きな作品や推しについて語ろうとすると「おもしろかった」「すごい」「やばい」「よかった」という凡庸な表現しかでてこない
・ファンレターやブログを書きたいけど、ネタが思いつかない
・なぜ、その作品や人に魅かれるのか言語化したい
📍「自分のコトバ」の作り方
推しや好きなものについて感想を語るうえで大事なことは「自分のコトバ」いわゆる、自分だけの感想を持つのが大事だということ。
では、そんな「自分のコトバ」はどんなふうに作ればいいのか……。
それは「細分化」だと記されています。
それってどういうことかというと、まずはその作品のどんなところがいいと思ったのか。それを探すところから始まります。
例えば、最近私が読了した「推し、燃ゆ」という作品。
この作品のいいと思った箇所はそのまま見出しにしてみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1737962232-LCE6AbDtUxkIg1a0iy27fpzd.png?width=1200)
そして、よかったところ(見出し)の詳細を書く。
こんな感じで、「自分のコトバ」を作ることができます。
ちなみに、Xでもレビューをまとめた感想を短くまとめています。
#推し燃ゆ 読了。オタクの匠の技を見せつけられた。パワーワードのオンパレードだし、私が好きな「推しは背骨」というワードの伏線回収を最後の最後でしてきて痺れたぜ・・・。推しがいる人には刺さりすぎるし、文章がとにかく読みやすいので小説を読み慣れてない人にもおすすめできる作品でした! pic.twitter.com/iaw4BV8wfx
— 藤沢クロエ@女性向けコンテンツクリエイター (@ChloeOtome) January 9, 2025
パッとうまいいい感じの感想は浮かびにくいですが「じゃあどんなところが具体的によかったの?」と友達に問いかけられた気分で気軽に考えるのが良さそう。
「オタクのプロの小説があってな……」
「オタクの鏡なんだ……」
「タイトルがめっちゃ秀逸なんよ……」
「ってか、リード文めっちゃよかったな」
「とにかくパワーワードが多いんだよなぁ」
などなど、最初はしゃべり口調で頭の中でいろんな感想を思い浮かべていけば、少しずつ感想が細分化されていくことがわかるそうです。
例えば推しのライブの感想でも、「めっっっっちゃよかった!!!!!」と興奮気味に感じていても、すぐに「何がどうよかったのか」あげることが難しいかもしれません。
それでも、もう少し具体的に推しのライブの何がよかったのか、細分化してみると・・・。
・推しの衣装がよかった
・セットリストがよかった
・舞台のセットがよかった
・この曲のパフォーマンスがよかった
・推しからファンサされた
などなど、細分化することが可能です。
なので、友達に話すような気分でどんなところがよかったのかを語ることができれば、それはもう自分のコトバ(感想)になると語られています。
確かに、めっちゃいい!!!!って言語化するの難しいですよね。
そんな時は「何がいいと思ったのか」感想を細分化すると自分のコトバ(感想)が出てくるということを学べました。
他にも「地面師たち」を見た感想を私なりに細分化して、どんなところがよかったのか、ポストしてみました。
正月に地面師を見たんだけど、何がいいってメインキャストの人相があまりにも悪すぎる。悪い顔選手権すぎるし、死ぬ役の死相が出る感じがリアルすぎて俳優さんが心配になるほど。そういえば「もうええでしょうが」って流行語、地面師だったんだね。
— 藤沢クロエ@女性向けコンテンツクリエイター (@ChloeOtome) January 8, 2025
私が「地面師たち」を見て感じたのは、あまりにもキャストの人相が悪すぎるということ(笑)
そこをピックアップ(細分化)して感想をポストしてみました。
そして、何よりも「感想」をアウトプットしていく!を繰り返すことが重要だと語られています。
確かに感想をひたすらノートに綴るよりも、Xやブログに書くことで共感してくれる人がいるかもしれませんし、アウトプットで上達の第一歩ですよね。
なので私もなるべく読んだ本に関してはこちらのnoteにどしどしアウトプットしていきますので、見ていただけると嬉しいです。
今回は大事なところだけをピックアップして感想を書いてみました!
ちなみにちなみに……!
実はこちらの本を書かれた三宅さんがYouTubeの番組でかなりわかりやすく説明してくださっている動画がありまして……。
この動画がめっちゃ参考になるし、本と内容も似ているのでこちらの動画をご覧いただくのもおすすめです!
具体例も豊富だったり、実際にXに投稿された感想ポストを三宅さんが添削したり・・・。個人的には本よりもわかりやすい説明と具体例が豊富だったので、おすすめです!
それではまた次回の記事でお会いしましょう〜!
藤沢クロエ