ルーム

いわゆる映画好きな人が好きになる映画。もちろん、百人中百人が気に入るわけではありません。なんというか、話題作や流行を追う一環として映画を観ている人は、それほど興味がわかないかもしれないです。

「部屋」に監禁されていた母子が、外の世界に出ていく。という物語。予備知識なしに見たので「部屋」を脱出したところで物語が終わるのかと思っていたら、むしろその先が本筋でした。生きていく中で、人は多かれ少なかれ「トラウマ」を抱えます。それを克服していくことも、ひとつの成長なのだなと思いました。

ひさびさに、きちんとした映画を観たなーという満足感があります。隅々まで丁寧に作られているんです。カナダ、アイルランド、イギリス、米国で制作された映画ということですが、監督がアイルランド人だからか、アイルランド映画の空気を感じます。ただ、ロケ地はアメリカなのかもしれない。そのあたりがよくわからないです。