アイランド

予告編はこちら。https://www.youtube.com/watch?v=_ZyNJ3cKfEg
ユアン・マクレガーとスカーレット・ヨハンソンが主演するSFスリラー。
大気汚染されたあとの地球が舞台。残された人類は施設で暮らしています。定期的に抽選がおこなわれており、選ばれた人は「アイランド」へいかれる。そんな生活の中、主人公のユアン・マクレガーは施設の秘密や自らの出生の秘密を知ってしまい、追われることになる。

ユアン・マクレガーとスカーレット・ヨハンソンは、A級からC級映画まで、きちんと馴染むいい役者ですね。本作はC級です笑。それでもきちんと仕事をしていて、偉い。お仕事感もろ出しになってしまう人もいるのに、この人達はちゃんとやっています。

作品としてはシュワルツェネッガーの「トータル・リコール」を彷彿とさせる世界観で、ヒッチコックばりの逃亡劇が繰り広げられます。と書くとそれなりに面白いように聞こえるかと思いますが、ヒッチコックほどのスリルはないです。
不思議なものですが、ヒッチコックの時代には「スリル」として受け入れられたものが、最近の作品ではそうとは受け止められない。言葉で説明できないのが歯がゆいですが、ただのアクションになってしまうんですよね。

中盤からアクションがはじまり、ずっと続きます。このまま映画が終わってしまうのではないかと思うほどだったのですが、ある出来事があり、ようやく物語が面白くなっていく。この、退屈な物語が途中でいきなり面白くなったり、また退屈になったりするのも、C級たる所以ですね。
ちなみに最後は残念ながら特に感動もなく終わります。
見どころとしては、未来の世界の作り方でしょうか。薄っぺらいのですが、トータル・リコール的な世界観が好きな人はそれなりに満足できる出来栄えだと思います。