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特別展「国宝・燕子花図屏風 光琳の生きた時代1658~1716」

はじめての根津美術館。

尾形光琳の「燕子花図屏風」を中心として江戸時代前期の屏風や絵巻の展示。

源氏物語の屏風などもあり、とてもいい。

それにしても、日本美術の展覧会にいくと「源氏物語」を題材とした作品が多いので、読み直しておかないといけないと思った。

「夏草図屏風」も展示してあって、これは過去に観たかもしれない。そう、尾形光琳のことはよく知らないのだ。狩野派との違いもよくわからないくらいだ。だから、今回の展示だけに絞った評価になるが、富裕層にクライアントを持っており、金箔をふんだんに使うなど、お金のかかった絵を描いていた人物という印象を受けた。ウィキなどを読むと、本人は金持ちではなかったようだが。

そして根津美術館といえば庭園であると、聞いていたので見てみると、たしかにすばらしい庭だった。なかなかここまでの庭はお目にかかったことがない。誰が作庭したのかはわからない。

そして、池には本物の燕子花が咲き誇っている。もともとこの時期に「燕子花図屏風」の展示をするのが恒例になっているようだ。こういった洗練された計らいは、日本人の心が感じられてうれしいものだ。

この庭はよほど有名なようで、観光客がたくさんいた。もっと静かに観覧したいものだが、自分もそのたくさんの観光客のひとりなので文句は言えない。

根津美術館はすてきなところだったので、また行きたい。
印象としては静嘉堂文庫と似ている気がする。それぞれが質の高い芸術品を所有していて、所蔵品だけで勝負できる点、また、館内の雰囲気なども古式ゆかしいというか、品の良さを感じられるところも似ている。

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