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ちゃんぽんビート by あふろざむらい
2024年4月29日 09:12
デ・キリコの「形而上絵画」というキーワードを聞くと、半ば条件反射的に埴谷雄高の「形而上文学」を連想する。埴谷雄高は「死霊」において「虚体」というキーワードを提示し、実体のない、存在だけの人間について書いた。デ・キリコもまた絵画において実体のない本質的ななにかを探し求めたのだろう。画面の色の話をすると、デ・キリコは郷愁を描いた。それは空の色合いによくあらわれていた。テレンス・マリックの映画でよ