2021年9月2日の朝日新聞より
「関西遺産 ~よし はんなり命令 愛も伝わり良し」
(河合真美江)
〈「~しなさい」と丁寧な命令を示すもので、昭和になって若い女性が使った〉
私が子供の頃、祖母や伯母たちが盛んに使っていた「~よし」という命令形。既にその頃、古い言葉遣いとなっていた。使うと友達に笑われたりしたものだが、私は平安時代ぐらいから伝わる古い京言葉だと思い込んでいた。
しかし、昭和になってから使われたって・・・。その頃の若い女性が伯母たちだ。そして昭和40年代に古くなってたってことは、じゃあ、単なる流行語だったってこと?
本当に各言葉のルーツがいつにあるかってことは分からないものだなあ。「~だから」は江戸時代の新語、「より~」は明治時代の新語とか、そういう言語のルーツに関する本を読むのが好きなのだが、まさか「~よし」がそんな新しい語だったとは。短歌の文語口語にも通じる話だ。
2021.9.4.Twitterより編集再掲