梅とあそぶ

画像1 あらう。水流の中でころんころんとまわる梅たちがあんまり可憐で、水もったいないなと思いながらしばらく眺める。少しの産毛のような質感おかげで撫でるとわずかに起こる摩擦がきもちいい。
画像2 水分を拭いてからへたをとる。竹串で。柔肌に竹串を近づけた時緊張したけど、思ってたより遥かに簡単に取れてくれるので安心する。こん、という感じで弾けて取れる、ここがいちばん楽しい。
画像3 氷砂糖と交互に詰める。綺麗でびっくりした、自分が作ったなんて信じられないほど綺麗。若くて柔らかい緑と、空気をいっぱい孕んでる氷みたいなお砂糖。可愛い形の瓶の中で宝石みたいに積み上がる。この状態で永遠にとっておきたい…
画像4 ホワイトリカーを注ぐ。きつすぎるお酒の匂い!あわてて蓋を閉める。ここから長い日々をかけて、香り立つ梅のお酒になるのか。この美ししい瓶の中で、私に飲まれるためだけにこれらが変化していくのか。それってすごく贅沢で特別なことだ…
画像5 嬉しくてしばらく眺めてから、部屋の角においた。毎日嬉しくて眺めに行くだろうな。梅酒を仕込む、という行為が私の大好きなひとに教えてもらってやったことなので、うまく出来たら一緒に喜んでくれるかなあ、という、夏休みの小学生がアサガオを見つめる気持ちでもある。美味しくなあれ。

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