ステファニア・エレクタ 栽培記録
部屋の中に植物を増やしている。
自分で言うのも悲しいが、ものすごく植物の世話が苦手だった。なんど枯らしてしまったか数えきれないけれど、ここ数年で「植物の世話って思ったほど気張ってやるものじゃないんだな」ということがわかってきた。
どうやら愛情過多で世話をしすぎて、ダメにしていたらしい。反省。
最近はいろんな種類のものを枯らさずに楽しめるようになってきたので、私は部屋の中を植物園のようにしたいと目論んでいる。
この記事では、今一番成長具合が楽しいステファニア・エレクタという、少し珍しい植物のことを記録していきたい。
始めるにあたって育成している方のネットで読める記録を拝見して勉強したのだけど、皆さん育て方がまちまちなのである。(おそらく私と違い、みなさん植物のお世話上級者の方たちだから)
うまくいくかわからないけど、わたしのステファニア・エレクタの経過と世話をメモしていこうと思う。
エレクタをお迎えして調べている最中にこちらにたどり着いた方の、すこしでも参考になれば。あとはこの可愛すぎる植物を布教していきたいという目的もある。
しかし私自身は植物初心者マークなので、何卒。
なんだこのすっごい可愛いくて面白いだけで、自然界じゃあんまり機能性がなさそうなフォルムは。
そう思わないだろうか。思わないか。私は思いました。
なんて面白さに全振りしてる植物だろうって。
後に、「すごく機能性が低そうな長くて細すぎる茎は、じつはすごい丈夫」だということが分かる。こんなに面白いのに可愛くて、繊細に見えて剛健で、不思議な生態をしているのに手がかからない。いいギャップばかりの植物なのである。本記事でその良さが伝わることを祈る…
R5年5月14日 購入
5月16日 鉢へおひっこし
何もかも手探りなのだけど、取り扱っているショップではどれも“発芽後のこと”しか書かれていない。
“発芽前・発根前“のことを書いてらっしゃる方はとっても少ないのだけど、書いていらっしゃる方のお話を読んでも「断水管理をする」「腰水管理をする」…人によって、両極端な管理法が書かれていてとっても悩む。
私は、「3日に一度、土を湿らせる(芋が腐ると困るので芋には極力水をかけない)」という方法を選んでみた。
暖かい場所を好むエレクタ。私の地域は遅くまで涼しいので、なかなかこの状態から変化がなくてドキドキする。でも、とりあえず方法を変えずに管理。
5月29日
この時期から、「霧吹きで新芽のあたりを湿らせる」のと、
「土が完全に乾いて3日ほど経ってからしっかり土を濡らす」管理に少し変更。
置き場所は「まあまあ陽は入るけど南向きじゃ無い窓」に置いていた。
そのように書いてあるページが多かったからそうしていたけれど、
これは、初めから南向きの陽のよく当たる窓にしておけばよかったなあと思う。
(なおここで、可愛すぎて名前をつける)
6月2日
ちゃんと芽が出て一安心!!管理はこのまま。
6月がかなり涼しく陽も弱かったので、この状態も長かった。
なお、この時点でまだ根は出ていない。
6月23日
ここまですごく長かったし、この先も長かった…
6月末ごろお気に入りの器におひっこししたついでに、「いちばん陽の当たる暖かい窓」の近くにおいたら、ここからぐんぐん伸びていくことになる。
7月13日
この頃の管理も同じ。土が乾いて3日経ったら、この小さなカップで言う1/3位のお水をあげる。
7月17日
写真を取り忘れてしまったのだけど、ようやくこの時点で根が出ていることに気が付く。白くてながいヒゲみたいな根だった。
7月19日
「ステファニア」の仲間はハート型の葉をつけるものが多いけど、エレクタはまんまるくて蓮みたいな形の葉。しかも葉のつき方は個体それぞれで、どんなフォルムになるかは分からない。
どんな葉のつき方をするかなあ。楽しみ。
(さっきから登場するガサガサの人差し指で、お目汚ししたことをお詫びしたい。ズボラなのでシール剥がし剤を手袋せずに使用して、こうなったのである)
7月22日
管理は相変わらず。暑くて土はすぐに乾くけど、乾き切って3日経ってから、お水。よく西日の当たる窓際で。
7月24日
7月27日
8月9日
そして現在。
二個めに出て来た葉っぱも、初めの葉と
同じ大きさになった。
茎は真っ直ぐで、先にふたつのまんまるい葉。
バランスが良いようなアンバランスなような、
不思議な魅力たっぷりのフォルムに。
△△△
本当に本当にかわいい植物。
ほとんど手がかからないのに、観察するのがとても楽しくてずっと近くにいたくなるような子である。
暖かくなれば茎が伸び出してあっという間に育つけど、秋までこのかわいい葉が出てくるのを楽しめるそう。そして冬に枯れ始めるので、茎を根元の方で切ってから、また芋を管理。初夏にまた芽を出す。
と言うのを繰り返して、少しずつ芋自体が大きくなってくる…という不思議な生態らしい。
あんまり上手に植物管理できない方(私がそう)にも、すごくお勧めできるなと思う。
もちろん上級者の方にも。こんなフォルムの観葉植物はあまりないと思うし、小さいのにとっても存在感があって、部屋の良いアクセントになる。
この個性をいかせる器を探すのも、楽しめるんじゃないかな。
冬になったら、また追記していこうと思う。
初心者の栽培記録を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
※追記
10月20日
いよいよ今年の営業終了が近いらしい。
10月27日
楽しい夏をありがとう。
わたしの住む地域は冬が厳しくて雪もたくさん積もるし、
家の中は蓄熱機やエアコンでかりかりに乾いているから、どう保管するのが良いか悩む…
正しい状態で冬を越してあげられますように。