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週報 vol.02

屋根に登った猫たちが、どたどたと喧嘩を始めている。なんとも幸せな目覚ましであり近所迷惑である。

先日、運転免許を取得するため倉吉まで行ってきた。鳥取県においてICカードという概念は存在せず、県内最大の鳥取駅でさえ駅員さんが切符を切っているという状況である。現代日本から独立しかけている非デジタル先進県らしく、やはり運行本数も限られている。1本逃してしまうと、その日中に帰れないという事態になりかねない。鳥取県に足を踏み入れる際には、本当に注意が必要である。

さて、今週も二郎系ラーメンの如く大量に、とんこつラーメンの如くこってりとした課題を渡され、それを美味しく残さず完食するという日々。
課題図書7冊、木坂さんのconsulting master class day01-10、そして先週の学びを3人に共有するというアウトプット課題、学びに学び学びまくった1週間。

vol.02の課題図書

課題図書①『人生論』

最大の幸福を獲得し、最大の恐怖から逃れる方法、それが愛であると語るトルストイ。愛とは特定の誰かに向けられるのではなく、全方位的に向けられる感情であり、愛とは、愛するものと愛されるものとの間ではない。他の存在を愛せば、望み通りの幸福が手に入るだろう、死の恐怖すら消滅するのである。
エーリッヒフロム『愛するということ』では、人間は愛されるということしか考えていない、愛することが大切であると書かれていた。
ここで島田さんから大きな問いが出る。「愛の対象とは何か?」愛とは、人間が人間に向けるものであるのか? であれば、人間が動物に向ける感情とは何なのか、私が猫に向ける愛情とは何なのか? イチローや大谷翔平にとって野球に対する愛とは何なのか? 

私は、答えることができなかった。

正解はない、ないんだけど、こうした純粋な問いに立ち返ったとき、私が表面上の理解に終始していたことを思い知る。わかった気にならない、わかったふりをしない、常に最も純粋な視点に立って問い続けることを痛感した。

課題図書②『考具』

アイデア・企画におけるツールについて語った本書であるが、その出発点は「そもそもアイデアとは何か、企画とは何か」である。
実現度は後回し、とにかく自分の純粋なやりたい気持ちに根ざして、くだらないことでもいいからアイデアを書き続ける姿勢。アイデアのツールについてもいくつか語られていたが、どれもアイデアを出すための視点を変えることについて語られていた。「カラーパス」という手法が出てくるが、これは日常の中で色を決めて、電車の中の移動中やふとした瞬間にその色を探すというもの。色だけでなく、形状(街にある尖ったもの)、位置(街にある広告の位置)、音(鳥の音)など、ちょっとした意識を変えるだけで、視点が変わり発見が増える。
でも、やっぱり一番大切なのは「紙にでっかく1枚1アイデア書く、それを増やす」というシンプルなものかもしれない。

課題図書③『歯みがきつくって億万長者』

アメリカに住む一人の女の子が、ルーファスというものづくりが好きな男の子に出会い歯みがき粉の会社を立ち上げるというあらすじで、海外のみならず日本でも長く読まれている児童書である。
児童書とはいえ侮るなかれ、めっちゃ面白いのである。まず、1本75セントで売られていた歯みがき粉を「高すぎる」と言ってルーファスたちは歯みがき粉を自分たちで作れないかと模索する。すると、1年分(12本入り)で15セントというなんとも価格破壊イノベーションな製品が誕生してしまう。女の子は凄腕ビジネスプロデューサーかと錯覚してしまうほどの行動力で歯みがき粉を詰めるチューブを安く仕入れてきたり、廃工場とそこで働いていたスタッフを説得して工場を再建したり、もうとにかく凄いのである。

課題図書④『カメラじゃなく、写真の話をしよう』

「カメラ沼」という言葉を一度耳にしたことのある人も多いだろう。現代の写真家はカメラの話をする人ばかりだと著者は嘆く。それはまるで料理人に「使っている包丁はなんですか?」と聞くようなもので、いい包丁を買っただけで美味しい料理は作れないのと同じ話である。
「撮らないものを決める」という話が印象に残った。撮らないものを決めることが、撮りたいものを決めることくらい大事である。撮らないものを決めると追求すべき方向が見える。撮らなくていいものに時間をかけなくていい。また、「量と成長」の関係についても述べている。写真を撮ったら都度レビューをしていかないと、いくら量を撮っても成長にはつながらない。
そして、現代の写真は人に見せるため、人に見せて反応を期待するためのものでありそれ自体を否定することはできないが、自分のための写真があってもいいはずだと語っている。
自分のためのもの、ポン・ジュノがオスカーのスピーチで引用したマーチン・スコセッシの、「PersonalなことがいちばんCreativeである」という有名な言葉を思い出した。

課題図書⑤『センス・オブ・ワンダー』

レイチェルカーソンの最後の著作である。レイチェルカーソンといえば『沈黙の春』を思い浮かべるが、本書は私の中で今週のベスト作品になった。
ひとつひとつの言葉がとても繊細で、尚且つ大胆で、優しさに溢れていた。
学びになるとか、タメになるとかはどうでもよくて、そこにあるのは生きることそのもののように感じられる。

課題図書⑥『ヒッチコック映画術』

お恥ずかしながら、ヒッチコック作品をしっかりと見たことがない私にとって、はじめて触れるヒッチコックであった。
本当は、映画も観たかったのだけれど、そこまでの余裕はやってこなかった。
彼がトロンボーンショットをはじめとして、新しい表現方法を追い求めたこと、生涯の作品全てが人間の行いによる恐怖を描いたことなど断片的に理解したが、彼について語るには、彼が作った映画を見ずにしては不可能である。

課題図書⑦『秘密のレプタイルズ』

爬虫類飼育漫画の本作は、爬虫類初心者の自分でもわかるように、爬虫類の魅力から飼い方まで描かれている。ストーリーの序盤主人公が神戸の爬虫類イベントでその熱気に驚くシーンがあったが、まさしく同じ状況を僕も感じた。爬虫類のイベントと聞くと、ちょっとニッチな感じだが、実際は老若男女、家族連れから一人参戦の方も含めて神戸の大きなイベント会場いっぱいに埋まる熱気に溢れていたのだ。
爬虫類は、今も思うのだけど手軽に飼っていける動物ではない。温度に敏感であったり、食に敏感であったり。それでも、一つのイベントであれだけの熱気があるのだから、本当に凄いと思う。
とはいえ、猫への愛も忘れてはいません。爬虫類は、知的好奇心をくすぐられますね。特に珍獣に惹かれます。珍獣は珍獣たる所以があるので、なぜ珍獣なのかそこが一番気になります。カメレオンとかワニとか、、、 人間も、珍獣は好きです。猫は、家族って感じです。

consulting master class day01-10

木坂さんといえば料理の人というイメージだったので、木坂さんがコンサルティングも教えてくれる!というテンションで入ってしまいました。
1年かけてやって、それでも上手く咀嚼することができないこのクラスを、わずか1週間でやるというかなりの詰め込みですが、本当に本当に勉強になりました。一番大きかったのは、ものごとを多角的に見る「視点」に気づいたことです。Aというものがあったときに、表から見たAという形があって、裏から見たらBという形になっているかもしれない。そしてAの外側を剥いでいったらCになるかもしれない。そして僕以外の他者がこれを見たらDと言うかもしれない。ものごとは多面的に考えることが大切であると言う視点と、多面的に考えるからこそ起こり得るデメリットについても。
そして、わかった気になってはならないということも痛感しました。
これといった感想があるというわけではないのですが、とにかくめっちゃやりきりました。

アウトプット課題

先週の学びを3人に共有するという課題。関係性は伏せつつ、AさんBさんCさんとする。

Aさんに共有すると、
「え、それでお金もらえるの?私にとって仕事っていうのは辛いことを頑張ってその対価でお金をもらうものって思ってたから、別の世界なんだね」
確かに、普通はそう思うよなあと改めて感じる。そして、
「それで、生きてんの?田舎で一人で生きていけてんの?」
呼吸はしているが、生きているかと言われたらまた別の話である。

Bさんに共有すると、
「ごめん、聞いてなかった」
え、、、一生懸命説明してたのに。どうやら僕の説明が下手だったらしく、全然耳に入ってこなかったとのこと。来週はリベンジしたい。

Cさんい共有すると、
「それでお金もらえんの?てかそんなに田舎なら DIY vlogでYouTube始めたら?」
またもや同じような答えが返ってきた。よくわかってはくれなかったが、Cさんはかなり興味を持ってくれた。

これが正しいアウトプット課題なのかと言われたらよくわからないのだが、現在地を共有するというのは大切なことだと思う。
勝手に智頭に行ってしまったのを、連絡してない人もまだたくさんいるので、ちゃんと連絡していかないとな、、、と反省した。

倉吉駅にて スーパーおきってなんだよ、、、

研修 vol.02を経て

全体を通して、一言で今回の学びはこれだ!みたいなものがあるといいのですが、なかなかハードでしたので、再解釈するのに一苦労しています。
その中でも、特に印象に残ったのが『批評的になる→物事を多面的に捉えること』『わかった気にならない→常に問い続けること』『深く掘ること→表面の裏には必ず見えていないものがある』ことですかね。
あとは、やり切る体力を徐々に身につけていっている感覚です。

また、今週は出勤日に急遽甲子園の野球観戦に誘われるというイベントが起きました。本来予定していないイベントが急に入る中でスケジュールを引き直したり、その予定を含めて終わらせるようにする力、臨機応変さを磨いていかねばならないと感じています。

最近家に帰って部屋に入ると、部屋の中にどれくらいカメムシがいて、どれくらい近くにいるのか、嗅覚でわかるようになってきた。これこそ、センス・オブ・ワンダーなのか、、、?と思いつつ、もしかしたら本当に自分が欲しいものは、欲しいと思わなくなった瞬間に手に入れるのかもしれないと思った。問や答えに迷ったら、ちょっとずれてみてまた考えるというのも大切かもしれない。

虹の先端!

今週もありがとうございました!
大卒即戦力ルーキーで、最初はビハインドからの登板で始まるのかなと思いきや、佐々木朗希くらいじっくり育ててもらっています笑
大きく足を上げて、160km出せるくらいに頑張っていきます。

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