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3分の白昼夢/無口な鏡

チャイムと同時に教授の元へ向かうA子。
その背中を「お腹すいたんだけど」と、言いながら見送るB子。
C子は静かに眉を上げ、無言で机に凭れかかった。
「先行くよ!」
黒板に跳ね返る声音。
A子は苦笑して振り返る。
「まあ、そう慌てなくても」
C子は一言呟いた。
気さくに手を上げて去っていく教授に、A子は一礼した。
浮かんでいたのは積年のつかえが取れたかのような微笑み。
「待たせてごめん」と、駆け寄る足取りも心なしか軽い。
しかし、途端にB子は言い放った。
「真面目だねえ」
A子は床を見て立ち止まった。
「ごめん……」
すると、C子はいきなり立ち上がった。
そして、
「まあ、そんなに嫉妬しなくても」
と、言った。

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