二十一/レージフリーク
麗次は明りのない部屋に寝転び、暗がりに浮かぶ白い天井を呆然と見つめていた。上着ははだけ、呼吸すらしているのか分からない。
「パトロンと言われるほとんどの方がノンケだと聞きました」
記者に浴びせられた言葉が今になって、毛穴の奥深くまで浸透する。
「あなたすごいですねぇ。どんな方法を使って彼らを落したんですか。三条響さんも同じように落ちるとは思いませんでしたか」
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