中間対応(バイオ)ゼミの感想
自己紹介
2022年度中間応答ゼミ(バイオ)を受講しましたKNと申します。
元々製薬企業で研究員をしておりましたが、弁理士試験合格を機に、昨年、他社製薬企業の知的財産部に転職しました。
受講理由
実務初級者で中間応答能力が乏しかったため、これを向上させることが大きな理由でしたが、学習方法として多様な選択肢がある中、知財塾を選択した理由は大きく以下二つになります。
① 以前受講した明細書作成ゼミ(バイオ)の満足度が非常に高かったから
前回のゼミを通して、明細書作成能力が格段に高まったことから、知財塾受講の価値を十分理解していました。
やはり、社会人で限りある時間の中、確実な効果が期待できるものを選択したかったため、今回も知財塾の利用を真先に検討しました。
② 講師が森田先生であったから
私は実務初級者であり、この初期の段階で「誰から指導を受けるか」は自己のマインドセットやベクトル形成において非常に重要であると考えていました。
その上でバイオ知財分野のトップランナーとしてご活躍されている森田先生から直接実務指導が受けられることを非常に恵まれた機会と捉えました。
また、森田先生は前回受講した明細書作成ゼミ(バイオ)でも講師を務められており、前述の様に当該ゼミを通じて大きなレベルアップを経験しました。
このことから森田先生から実務を学ぶ価値と効果は十二分に理解しており、本受講を通しての成長は間違い無いと考え受講を即決しました。
ゼミの内容
基本的なゼミの流れは知財塾HPに掲載されていますし、他の中間応答ゼミとも相違ないと思いますので、特に勉強になった箇所をいくつかご紹介します。
1.特許審査基準の解説
バイオ分野の実態に合わせた形で、各項目について先生がどのように整理、理解されているのかを基本からわかりやすくお示しいただきました。
当解説を聞いただけで、自分が今まで真に審査基準を理解できていなかったことを痛感すると共に、初級者の段階でしっかり本内容を学ぶことができて、本当に良かったと強く思いました。
2.先生独自のメソッドの解説
各事例を取り組むにあたり、答え合わせの段階で実際の応答内容を確認することはもちろんですが、先生であればどのように検討し、対応するのか、その思考プロセスから詳しくご説明いただきました。
その中で森田先生ご自身の経験から見出されたメソッドの内容を共有いただけたことは自身にとって大きな財産となりました。
これらの内容にはかなりハイレベルな部分も含まれており、一線級の思考に触れることが出来たことは、自身の能力向上に大きく寄与したのはもちろんのこと、知財の面白さを知る非常に刺激的で貴重な経験にもなりました。
講習で学んだこと、身についたこと
受講後にまず感じたのは、「今までなんとなく中間応答をしてしまっていた」ということです。
審査基準の表面をなぞり、過去の実例を単に倣いながら対応していたことを恥ずかしく思いました。
それが本受講を経て、論理立ててかつ根拠を持って対応案を検討、説明することができるようになりました。
まさに今まで宙ぶらりんの状態であったものが、地に足をつけて検討を進められている様な感覚です。
これにより、以前と比較して納得のいく中間応答案を作成できるようになったことはもちろんのこと、社内のコンセンサスが得やすくなり、さらに上級社員とも対等に議論しあうことができるようになりました。
また、ゼミで学んだ中間応答の知識、知恵をクレームドラフティングや明細書作成業務に落とし込むことで、特許業務全体の質が向上したように感じています。
感想
正直、仕事をしながらの受講は大変な部分もありましたが、前述の様に今回のゼミを通じて力をつけたことを実感していますし、何より以前と比べて中間応答の仕事が楽しくなりました。
また、ゼミの内容のみならず普段疑問に思っていたことを先生に質問できたこと(定時を超えても毎回丁寧に質問にお答えいただきました)、ゼミを通じて業界内に知り合いが増えたことも受講して良かった点になります。
率直に受講して本当に良かったと感じています。もし第二弾があるなら是非参加したいです。