日本てセンスいいんじゃね?
この間、夫と国旗の話になった。きっかけは、近所に一条工務店のお家が建設中で、それを見た夫がイタリアンレストランみたいだねと言ったからだ。縦と横の違い無視か。
そこで思ったのが、日本の国旗ってハイセンスじゃね?だった。
白と赤のみ、真ん中に丸。シンプルイズベストを国旗にしたら、こんなん出来ました〜って言う代物。
丸ってさ、宇宙やん。空気抵抗が1番ない形。欠けがない。円=縁。縁起も良さげ。
パラオ、バングラデシュの国旗も日本に酷似しているが、両国とも真ん中の丸が少し中央からずれている。バングラデシュに至っては、日本をオマージュして作ったよと建国者の娘(現首相)が言っているらしい。歴史から見ても日本の国旗が作られたのが先だ。
真っ白の真ん中にどーんと赤丸。清々しい程無駄がなく、洗練の極み。これをセンスと言わずして何をセンスと言おうか。
日本がセンスいいのは国旗だけではない。さらにハイセンスなのが「国歌」だ。
昨今、右とか左とかようわからん人が、国歌を卒業式などで歌わせないぞ!だの、歌わないぞ!と鼻息荒くしているが、日本の国歌ほど美しい国歌は、他にないと思っている。
遡ること平安時代。古今和歌集の一編の和歌が、歌詞のルーツとされている。原文は「君」ではなく「我が君」である。
君が誰を指すのか、国歌反対派の人はここが引っかかるのだろう。確かに天皇に政治的権力があった際はこの「君」は天皇を指したと思う。
だが、平安時代に詠まれた際は「我が君」なのである。「私の大事なあなた」だ。第二次世界大戦以降天皇には政治を操る権力はない。とすると以降の歌の意味としては「君」は「我が君」と思って良いと思う。
私の大事なあなたが、ずっとずっと幸せで長生きできますように。この、ずっとずっとの期間が、小さな石が一つの岩になって、そこに苔が一面に生えるぐらいの期間。つまりとてつもなく長い時間ということになる。
こんなポエティックでロマンチックな国歌があるのは、日本だけだ。主要各国の国歌の意味をググってみてほしい。やれ戦えだ、自由だ、進め!だ勝利だと血生臭さが拭えない歌詞だらけだ。
そんな中、日本の国歌を見てほしい。非常に短い文章の中に、人生で1番大事なことが詰まっている。私が大事と思っている君への愛だ。
自分ではない誰かの為の祈り。そこには誰かを傷つけるとか、何かから勝ち取るとか、エゴイスティックな部分が少しもない。
古今和歌集のこの句は、詠み人知らず。つまり、誰が詠んだ歌なのかわからない。そこもまた想像力を掻き立てられていい。
これらを知りながら歌う「君が代」に胸がグッとくるのは私だけだろうか。
国歌を歌うたび、私の大事なあなたの平穏を祈る。あなたがいついつまでも健康で長生きできますように。はぁー素敵。
※イラストお借りしました。nishi6549さん、ありがとうございます。