千由昔話〜英会話習得への道〜最終話
ここまで読んでくださった皆様ありがとう。そして、英会話習得の話から全く斜め上に行ってごめりんこ。ほら、メインは昔話やからね(言い訳)へへ
ここまでの経過で英会話が出来るようになったのだけど、レベルで言えば日常生活に困らない程度、字幕なしで映画が見られる(理解度は60%から80%ぐらい。内容による)程度。なにぶん耳で覚えた英語なので、グラマーを詰められると「ぐぬぬ」としか言いようがない。
帰国してから、これを訳してだの通訳してだの言われると、それは別の技能なんだぜと困った。
若かりし頃、ウエスタンスタイルの乗馬をやっていたのだけど、競技会でジャッジ(アメリカ人)の通訳をやってと言われ、人間関係上断れずにやったことがある。
むっちゃ、難しいで!
何故なら私は普段英語を話す時、日本語で考えてないからだ。英語を受け取り、英語で理解し英語で話す。同時通訳しようと思うとそこに日本語が入ってくる。直訳で済むパターンはいい。でも、しっくりくる日本語を探すのを同時にこなすのは至難の業なのだ。逆に日本語に合う英語を考える作業も同じく大変だ。両者とも、考えている間に会話が進んでしまうから。
英語なら一言で済むような単語が、日本語では一言で済まず長めの文章になることもある。
私の場合、カナダの生活で意図せずラッキーが続いた。学校には、ワーキングホリデー以外の普通の留学生もいたが、日本人と遊び、日本人と住み、日本人経営の店で働いていた子は、1年が過ぎてもカタコトのままというパターンも多かった。
私は最初こそ日本人と遊んだが、ホームステイ、彼氏、バス停の姉さん、香港人の経営の仕事で否応なく英語を使わねばならなかったのが良かった。
これから英会話を学びたい人にアドバイスする事があるとすれば、
1、文章を丸ごと覚えよう。
2、単語を覚えよう。
※スペルまで覚える必要はないが、覚えていれば「th」「L」「R」などに気をつけて発音する事は出来る。
3、好きな海外ドラマや映画を繰り返し見よう。
※私はアリーマイラブが大好きで繰り返し見ました。次のシーンのセリフが出るくらい。
4、とにかく使おう。
※間違ったら恥ずかしいなどとは思わなくて良い。どちらにせよネイティヴじゃないのは明らかなので、向こうは気にしてない。
最初はインプット。英語を聴こう。音楽は会話ではないし、聞き取りにくいので映画やドラマがお勧め。何も知らない赤ちゃんも2〜3年経てばある程度の言葉を理解する。同じ戦法で行けばいいのだ。
十分にインプットしたら、次はアウトプット話してみよう。映画を見ながら次のセリフを言うのでもいい。声を出すことが大事。
地味な作業だがこれだけで日常会話は成り立つ。ビジネスに使いたいやハーバードに留学したいなんて人は、これ以上のことが必要になるが、外国人と友達になりたい、海外旅行で使いたいぐらいなら問題なしである。
グラマーは全く分かりませんor忘れましたの方も大丈夫。赤ちゃんや幼児がグラマーを理解しなくても話せるように、皆さんも話せるようになる。
言葉と言うのはあくまで「ツール」であると思っている。私はこの「ツール」のお陰で世界がちょこっと広がった。別に英語でなくたっていい。日本語以外の言葉を覚えることで、ちょこっと世界が広がるかもしれない。
皆さんも、今晩からでも始めてみませんか?
最終話と書いたのに、あとがきにつづく
※イラストお借りしました。 nanahoshi_dさん、ありがとうございます。