見出し画像

「知ってるつもり?!」より 越路吹雪(1924〜1980年)

私は、名前を聞いたことがある、という程度。

この回は、大好きな草笛光子さんが出ていらっしゃる!

今年、91歳の草笛光子さんは、この放送の頃、還暦くらい。素敵だな〜✨
吹雪さんと親交があり、吹雪さんは草笛光子さんの10歳くらい上になる。

越路吹雪‥小学校では勉強ができない、一人だけ居残りが多いような劣等生だが、おしゃれして流行歌を外で歌うのが好きな子どもだったそう。

13歳で宝塚に入る。しかし不器用で「頭はキャベツ足は大根」と言われ、コンプレックスを強める。
当時では大柄で、顔も大きく、不評、批判が多く、神経質な性格のため、睡眠薬を常用するようになる。

「スターになる人は初めからそういうように生まれている」と、強い劣等感を持っていた。

しかし、コンプレックスだった部分が、次第に独特の個性として高く評価されるようになる。
多くのステージをこなし、ミュージカル女優、シャンソン歌手として有名になっても、自己評価は低かった。

「愛の讃歌」を歌うエディット・ピアフに衝撃を受けて、「私は悲しい淋しい
私には何もない 何もない」と書き残している‥

辛いなあ〜、、勿体ない‥って、人のことだと思ってしまうけど、よくある、そんなもんだなぁと思う。
「あの人、すごい!」と、ただキラキラ思えるのは幸せなこと。
嫉妬や、劣等感、怒り、‥それで相手を否定、破壊、足を引っ張るのは最悪だし、自分を痛めつけ、自己否定に向かうのは悲しい、残念なこと。
でもわかってても、なりやすく、難しい。。
遠い存在なら、現実感も希薄だし、ただ賞賛、憧れられることも、特に近くの人間には、複雑なものが絡んで、そうなりやすいこと多いと思う。

「自分を過小評価するのが越路吹雪の才能だ」と語った業界人がある。

末期の胃癌が見つかり、56歳で亡くなる。

「何度も外国へ行ったし、唄も歌ったし‥、もういいわ‥」

「ステージライトを浴びている時だけ、生きているんだと感じる」

*草笛光子さんのエピソード

ある時、暗〜い顔をした越路さんの写真を渡されて、「こんな顔になっちゃだめよ」と言われた。
どういうことだったのか、「色々な謎をお残しになった」人だった。

越路吹雪さんは鼻歌を絶対に歌わない人だった。
睡眠薬をどうしても離せない、弱いところと、でも舞台に出たら、「あたしのものよ、好きにやらせてちょうだい」という強さのある人だった。

草笛光子さんが、本気で自殺しようとしたことがあるという話には驚いた。
何があったのかわからないけど、「明日生きているのが嫌だった 恥ずかしくて‥」と仰る光子さん。
「あんたならわかるだろ」と、吹雪さんに言われたことがある。吹雪さんも、大量に薬を飲んで死のうとしたことがあった。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?