幸せと明るさ 灯してくれたのは
先日、娘が1歳になりました。
もう1歳なんだ。0歳の娘にはもう会えないんだ。
明日からは何ヶ月?と聞かれたら1歳ですと答えるんだ…となんだかドキドキ。
娘は生まれてから1歳を迎えるこの日まで
毎日、まいにち一生懸命生きてくれたと思います。
思い返せば私は、自分の人生に子どもはいなくてもいいと思っていました。
それは妊娠、出産自体に漠然とした不安があったし、何より大好きな仕事を中断することを避けたかったから。
夫婦2人だけでも幸せになれると思っていたし、周りにもそう言っていた。
でも、頭をよぎったのは妊娠、出産に課せられるタイムリミットのこと。
そして、その時が訪れた時に自分は後悔しないか、自問自答しても答えが出ませんでした。
考えて、考えて出したのが、
とりあえず進んでみるということ。
結果、授かり、娘が生まれ、夫婦共にかわいい、かわいいと溺愛している今に至ります。
ただずっと思っているのは、あの時迷っていた自分のことも肯定してあげたいということ。
娘に会えたことは奇跡で、私の人生の中で最も良かったと言える出来事です。
でも今ある事実は別として、子どもがいなくても私たち夫婦はきっと仲が良くて幸せだったと思う。
要は子どもがいたほうが幸せか、いない方が幸せか。子どもの有無で幸せを決めたくないというだけ。
どっちを選んでいても最上級の幸せが待っていたということにしておきたいのです。
母と娘として過ごして1年。
娘に対しては簡単に言葉で言い表せないような感情を抱いています。
夫にも両親にも弟にも、家族の誰にも抱いたことのない感情です。
自分より大切で、どんなことをしてでも守りたい。
その瞳に映る自分の顔が見たことないくらいに締まりなくて驚いてしまう。
世の中の辛い、悲しい、理不尽な出来事とは一生無縁でいて欲しい。
陽だまりのようにあたたかい明るい道を歩んで欲しい。
娘がいるだけで家中が明るくなる。
娘が笑うだけで夫も私も楽しくなる。
娘は私たち家族に幸せを、明るさを灯してくれました。
娘の0歳最後の日、寝顔を見つめながら
あぁ、私が死ぬ間際に見る走馬灯はきっと娘で埋め尽くされるんだろうなあ、なんて思いました。
私は自分には母性がないと思っているけれど、こんな私でも娘は許してくれて1年間、母親をやってこられました。
私たち夫婦のもとに生まれてきてくれてありがとう。
あなたにいつか、生まれてきて良かったと思ってもらえるようにこれからの毎日を精一杯に生来ていこうと思います。