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妊娠、出産を経て 私は私の母を抱きしめたくなった
先日、予定日より3日ほど早く第一子を出産しました🌱
きょうは、娘が生まれてくる前日に母と話したことについてお話ししたいと思います。
人生で1番歩いてる🚶♀️それでも来ない予兆
35週に入った頃から少しずつ体を動かそうと一日3kmを目標にウォーキングを始め、正期産となった37週からは目標距離を5kmに増やして、毎日歩いてきました🚶♀️🚶
土日には足を伸ばして8〜10km歩くことも…それでも全く訪れない、おしるし、破水、陣痛。
もう出てきてくれないんじゃないか…という気持ちと、タイミングを決めるのは赤ちゃんだからドンと構えて待とう!という気持ちを行ったり来たりする日々でした。
天然×穏やか 3人生んだ母はスーパウーマーマン!?
そういう気持ちを抱く中で、束の間の息抜きとなったのが母と話す時間でした。
母は28歳の頃、私を生み、その4年後には弟(なんと双子)を出産しています。
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おおらかで幾つになっても可愛らしく天然っぽい母。(天然と本人に言うとショックを受けるので言わないけれど…)
4歳児(私)を育てながら…双子を出産!?
しかも、全員を母乳で育てただと…??
でも覚えているんです。双子を片方ずつの腕に抱き、授乳していた母の姿を。
初めての妊娠、出産、子育てのすべてに不安を感じビクビクしている私からすると当時の母はスーパーウーマン🦸♀️✨では…?と思えます。
色々な思い出話をしました。
4歳下に双子が生まれた当時は、幼稚園に通っていた私。覚えているのです、友達のお母さんたちが迎えに来る中、待てども待てども迎えの母が来なかったことを。
双子を連れてお迎えに行くというのは、準備から道中から…きっと想像を絶する大変さだったのだろうと今ならわかります。
しかも、完全なるワンオペで。
出掛けにおむつ替え、替えたばかりなのに、すぐさまおしっこやうんち。1人替えているともう1人も…。いつまで経っても出掛けられない…。
そんな大変さがあったのでしょう。
母は、お迎えの場所にポツンと佇む私の姿が忘れられないそうです。
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まだ4歳。弟のお世話が終わるのを待っていたら幼稚園に遅れてしまう。
ある時、双子の身支度に追われていた母が「もうちょっと待ってね!」と私に声をかけると、私は真っ赤な顔でフーフー言いながらサスペンダー付きの制服のスカートを1人で着ていたそうです。
髪の毛を振り乱し、涙を堪え、必死にサスペンダーをつける4歳の私。
母は必死の形相の私を思い出すといまだに涙が出るのだとか。
・なんでこの子にこんなに大変な思いをさせてしまうのだろう。
・弟の世話を後回しにして優先してあげればよかった。
・今ならもっと上手く時間を使えるのに。
申し訳ないことをたくさんしたのよ、とほろりと涙をこぼしながら教えてくれました。
私はそういえば必死にスカートを着たことがあったなぁと真っ赤な自分を思い出して大笑い。
退院して自宅に帰ってきて、慣れないことばかりで戸惑うことも多々あります。
そんな私を見て母が「困ったら弟を思い出して」と。
2人の赤ちゃんを同時に育てるのは本当に大変なこと。
とても小さく生まれた双子の子育ては、第一子の私の時より少し大雑把だったけれど、すくすく大きく成長したでしょう🌱と。
そのくらいおおらかにいこうという母なりのエールでした🫧
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お母さんは、わたしが生まれた時からお母さんで、いつだってわたしと弟たちを愛し、可愛がってくれ、守ってくれた。
でも、私が生まれた29年前。
母は、娘の誕生によって突然、母となった普通の28歳の女性で、目の前の小さな命を生かすことに必死になっている駆け出しのお母さんだった。
最初から理想のお母さんになれていたわけではなく、失敗や後悔、反省を繰り返しながらお母さんになっていったのだと…。
早生まれで周囲と比べて成長が遅いと言われていた私だって、29年の時を経て、母が自分を生んだのと同じ年齢で母親になることになった。
4歳下に生まれた双子の弟は社会人、小さく生まれたのに今や筋骨隆々、やはり双子なのだと思うほどに絆が深い。
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今の自分とほぼ同じ年齢で必死に3人の子育てを頑張っていたあの当時の母のことを抱きしめたくなりました。
私たちきょうだいを生んでくれて、たくさんたくさん、愛してくれて頑張ってくれてありがとうと。
私もきっと、たくさん失敗するけど、お母さんがしてくれたように精一杯の愛を娘に注いでいくよと、3人の子育てに奔走していた当時の母を抱きしめて伝えたい。
娘が生まれてくる前の日、別れ際に母に抱きしめられながら、私も昔のお母さんを抱きしめることができたらいいのに、と思った話でした。
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お読みいただきありがとうございました。
Chiyoshi🐈