消えない後悔を繋いで大切な人を守る
あまりの寒さにびっくりしている。
娘は変わらず毎朝元気いっぱいに起床。
最近は発語も増えてきて
ママ・パパ・アンパン・あっぱ(葉っぱ)・どじょ・おいち・アチアチ・ねんね などをよく話す。
こちらが伝えることもよく理解してくれていて、ヨシヨシというとママの頭をヨシヨシしてくれる。これがもうやみつき。
可愛さを限界突破していて、ここだけの話、毎朝仕事行く前にヨシヨシしてもらっている。
きょうは、おこがましくも、人の後悔を自分の生き方に繋げていきたいという話。
私が住んでいる地域は約30年前に起きた大地震によって多くの人が亡くなった。
数字でいうと6434人。
この6434という数字。
数字だけで見るとどこか遠く感じる。
でもこの中の一人ひとりに家族がいて、友達がいて、恋人がいて、それぞれの日常があった。
6434人の中には娘よりも幼い子も同じくらいの子も含まれている。
いつか来ると言われている巨大地震で
自分が、自分よりも大切な存在が
犠牲者の中に入らないと言えるのか。
ずっと漠然とした不安があった。
地震で我が子を亡くした人もいる。
あの時、救命措置を知っていたらと今も後悔していると聞いた。
その人の後悔はこれから先もきっと消えない。
たとえその人の後悔が消えなくても、それを聞いた私が何かに繋げられないか。
おこがましいと分かっている。
でも、繋げたいと思った。
私が選んだのは、
自治体の市民救命士講座の受講だった。
とってもちっぽけなことだ。
私が住んでいる自治体では、
消防署で定期的に講習が開かれている。
私が受講したのは小児・乳児の事故防止と救命に必要な応急手当を学ぶコース。
主な内容は心配蘇生やAEDの使用方法。
小児や乳児に対する心配蘇生の方法、窒息に対する応急処置について。
講座での説明によると、救急車が到着するまでにかかる時間はおよそ10分。
心臓と呼吸が停止した場合、時間の経過とともに救命率は下がっていく。
しかし、その場に居合わせた人が救急車が到着するまでの間に救命処置を行った場合には、救命の可能性が約2倍になるという。
講習は3時間以上みっちり。
大切なのは救急車が到着するまでの間、10秒以上の間隔をあけずに心臓マッサージをし続けること。
真冬だというのに汗をかきながら人形に体重をかけて心臓マッサージを続けた。
この3時間の講習を受けただけでは、実際には動けないと思う。
でも、あの当時救命方法を知っていたら良かったのに…という後悔を伝えてくれたからこそ、私は備えとして救命措置を学ぶという選択ができた。
後悔は消えないし、大切な人も帰らない。
でも、その経験や思いは聞いた人たちが繋いでいきます。
伝えてくれたからこそ守られるかもしれない命がありますと、伝えたい。
はじまりはどんな小さなことだっていいのではないかと思う。
日持ちする食料を用意したり、家族で落ち合う場所を決めたり。
自分に今できることをやっていく。
被災した人や地震によって大切な人を亡くした人たちが震災から何十年という時が過ぎても伝え続けてくれているから自分たちに置き換えて考えることができる。
自分たちの大切な人を守るために必要な行動や選択をきちんとしていきたいと、毎年、寒さが増してくるこの時期になると思います。
講座のメモ🖋
▼子どもの心臓マッサージは、1歳以下の場合は二本指で行う
▼1歳以上は片手で行うのがベター (力加減できるなら片手でもよい)
▼心臓マッサージは胸の厚さ3分の1くらいまで沈むように行う(大人の場合はかなり力がいる)
▼心臓マッサージは30回1セットを何回やったか数える
▼コロナ以降、感染防止のためマウスピースない場合は人工呼吸は行わない→つまり大体が救急車来るまでひたすら心臓マッサージ
▼子どもの窒息時に行う背部叩打法は骨が折れるのでは!?と心配するくらいの強さで背を叩く
などなど受けてみてとても勉強になった。
最後に最近食べて美味しかったものでも並べて終わります。
終わり!