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85:「輸血は危険」-現代医学、生物学から封印された「千島学説」について

生命の自覚 ~ よみがえる千島学説

著者) 忰山紀一 かせやま きいち

復刻3 新装版 生命の自覚 ~よみがえる千島学説~ 2021年 笑がお書房 新書版

■千島学説について


初めは、血液は腸で作られるって言う話をtwitterで見かけて、どうも「千島学説」とも関係があるようで色々調べてみました。

千島学説は、複数の学説を提唱していたけれど、どの説も現在の主流には認められないというより黙殺されてしまいました。

何故なら、個々の学説は現在医療のもとになっている考え方とまったく違っており、千島学説を認めたら現在医学そのものが崩壊してしまうような内容だったからです。

(異端学説で学会ではつまはじきにされている。)

具体的に上げてみると下記になります。

・バクテリアの自然発生説(バクテリアは親なしで生まれる)

・赤血球分化説(赤血球から私たちの体の全ての細胞が作られる)

・赤血球と組織の可逆分化説(逆に、条件により細胞から赤血球に再び戻る)

・腸管造血説(造血の場所を骨髄から腸に移し替える※条件により骨髄もあり)

現在では、どれも認められていないと思います。

但し、外国とか民間医療に携わっている人の中には千島学説を認めているところも存在します。

千島学説の一つの流れとして、食物と生物の連鎖の考えがあります。

食物 → 血液 → 細胞 ※通常

細胞 → 血液 ※病気などで食事が出来ないとき

細胞の死 → バクテリア (※死んだ細胞の断片とウイルスの関係は?)

これらの一連の流れで重要なことは、食事から体の細胞が作られていると言うことになります。

■赤血球分化説

そもそものきっかけは、千島喜久男が40代の頃

九州帝国大学農学部畜産学研究所の助手をやっていた時の研究

「ニワトリのタマゴを材料にした胚の発生」

の時に、千島は「赤血球から生殖細胞が新生する」という意外な発見をしたのだった。

黄身(卵黄球)→ 赤血球の変化(分化)→ 生殖細胞

赤血球 → タコの足細胞を放出し → 細胞核を持つ一個の細胞

この状態を見た千島のショックは大きかった。その事実は生物学の常識を超えていたし、彼自身がまったく予想もしていないことだからである。
そこで、千島は何百枚というプレパラート(顕微鏡観察のための標本)をつくり入念に調べた。しかし、何度見ても、細胞は分裂して増えるのではなく、赤血球が変化して増えていた。

日本の生物学会がすべて反対したため、この論文は十年以上放置され最終的には取り下げることとなった。

■原子転換説

この本の中で、不思議な事実が紹介されています。

体を作るのに必要な栄養素を全て食事として食べていなくても実際には生きていけることが確認されていることです。

言い方を変えると、食事として取らなかった栄養素が発生しているように見える現象が確認されていることです。

そこで出てくる考え方として「原子転換説」があります。

つまり、必要な「栄養素」が「体の中で作られている」という説です。

今回、「原子転換説」を調べるまではまったく知らない情報でした。

ですが、この情報に接してみるととても大切な情報だと思います。

どんな食事を摂ったらいいのかを考える上で最重要な項目だと思いました。

このリンクでは、カルシウムの取得方法について興味深い内容になっています。

「原子転換説」を知る上で、もうひとつ追加します。

千島喜久男博士の、葉緑素が赤血球へと変る
つまり、マグネシウムが鉄へと変る
生体内原子転換の仮説。

ここまで見るとすごいです。

植物を食べて生きている動物について考えさせられます。

そして最後に、輸血について触れます。

いままでは、大量に血を失うような怪我をした時には、「輸血」をすることが当たり前のことだと思っていまっした。

■輸血の危険性

今迄は、輸血は血液型さえ気を付ければ問題の無い医療行為だと思っていました。

ところが実際には、輸血事態がかなり危険な医療行為で死亡率もかなり高く障害が発生する可能性も高いようです。

千島喜久男博士は、輸血ではなく代用液(リンゲル氏液、生理食塩水、その他の代用液)を使った方が安全だと説明しています。

輸血の問題点について具体的な問題(溶血反応、血清肝炎…)のほかにも次のように話しています。

いくら新鮮な血液であっても、異種タンパク質が含まれているため、程度の差はあれ、受血者の生体には拒絶反応を示す。
 輸血を必要とする不健康な体内では肝臓は充血し、その滞った血液が肝細胞変化してますます肥大する。すると細胞の活力は弱まって、そこでウイルスが自然発生するというのが千島の考え方である。現在医学のそれとは、順序が逆である。つまり輸血はどのようなものであれ血清肝炎の危険性から逃れるすべはないのだ。

千島の本を読んで、「輸血」の危険性を知りながら「輸血」を行い続ける医療業界について考える時、今のワク〇〇騒動や、がん治療の問題と同じような流れを感じてしまう。

そういえば、「がん治療」の問題についても書いてあったけど今回触れなかった(汗)

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