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やりがい搾取と理学療法士


お疲れ様です。
ちーよねです。


やりがい搾取という言葉はご存知でしょうか?

特に医療従事者は、患者さんのためにという精神で働いているため、過剰業務を強いられることがあります。

今回の記事では、現在やりがい搾取に悩む理学療法士含むリハセラピストに向けて記事を書きたいと思います。

今回の記事を読んでいただくことで、あなたが今後どのような対策を取っていけばいいかの助けになれれば嬉しいです。


やりがい搾取の定義

そもそも、やりがい搾取とはなんでしょうか?

やりがい

そのことをするだけの価値と、それにともなう気持ちの張り。

Goo辞書

搾取

階級社会で、生産手段の所有者が生産手段を持たない直接生産者を必要労働時間以上に働かせ、そこから発生する剰余労働の生産物を無償で取得すること。

Goo辞書

やりがい搾取とは、従業員のやりがいを逆手に取り、必要以上の業務を無賃で行わせる行為を意味した造語のようですね。

医療従事者はやりがいがモチベーションの場合が多く、理学療法士としてもやりがい搾取に巻き込まれる場面は多いでしょう。

なぜ、理学療法士を含む医療従事者はやりがい搾取に巻き込まれることが多いのでしょうか?

理学療法士の働きがい


神山らは、以下のように報告しています。

作業療法士及び理学療法士の職業全体の満足度では、仕事に対するやりがい、人間関係、雇用の安定性、福利厚生は満足度が高かったが、賃金については満足度は低かった。

作業療法士・理学療法士の職業生活満足度に影響を与える要因  神山ら 2020



理学療法士及び作業療法士は、仕事自体のやりがいに満足している人は比較的多いが、賃金に対してはそうではないことが伺えます。

ここでいう満足度とは、個人的には患者さんへの貢献などがあると思います。

逆にいうと、仕事が患者さんのために行うものがほとんどですので、患者対応やケアなども時間外に行う可能性があります。

たとえ時間外にやらなくてはならない業務でも、患者さんのためだからとやらされることもあるのではないでしょうか?

そこで残業代が支払われるのであればまだいいですが、例えば対応が自分のミスで遅れる、カルテ記載が間に合わないなどの場合、仕事が遅いのが原因でしょと、残業代の不払いがある職場もあるのではないでしょうか?

ちなみに上記に関しては一度労働基準監督署に確認をとったことがありますが、仕事は仕事なので、たとえ自分の不備で生じた場合でも残業代は支払われなければならないとのことでした。

あなたの職場はいかがでしょうか?

患者さんのためという名目で始まった介護士業務


個人的な考えですが、たとえ賃金が発生している業務内でも、やりがい搾取はあると思っています。

例えば実際に私が経験した事例では、「患者さんの生活を見るために」という名目で始まったモーニングケアとイブニングケア。

内容は、通常勤務より1時間早く、もしくは遅く出勤し、早朝や夜の配膳、トイレ誘導、ポジショニングなどを行うことでした。

これは以前介護士や看護師さんの業務として行われていたものでしたが、慢性的な介護士不足により病棟が回らなくなり、リハが派遣されるというものでした。

※回復期リハビリテーション学会に参加させていただいた時、複数の施設でモーニングケアとイブニングケアの取り組みが報告されていました。これは今後リハセラピストのトレンドになるかもしれませんね。

リハビリ業務としてケアを行うという名目でしたが、完全に内容は介護士業務でした。

何名か抗議したスタッフはいましたが、患者さんのためだからと話を聞いてもらえませんでした。

もちろん私がやりたかったのは介護業務ではなくリハビリ業務でしたが、組織方針として決まったので逆らえません。

現状を変えるためにやったこと


ということで、私がやったことを伝えたいと思います。

あなたの職場で参考になるかは分かりませんが、ぜひ試していただければと思います。

・早く帰る努力をした
まず、仕事は仕事と割り切るようにしました。プライベートが充実してこその仕事ということで、早く帰って家でゆっくり休もうという思考です。

早く帰るために実践したことについては、先日の記事をご参照ください。

こちら↓


・モチベーションを探した

モーニングケアの時は早く帰れます。それをモチベーションにして頑張りました。
早く帰れる日は、出かけたりジムに行ったりしました。

・それでも限界だったので、転職した

正直これが一番手っ取り早かったです。
転職に関しては過去のnoteをご覧いただければと思います。

こちら↓


終わりに

やりがい搾取は理学療法士および医療現場で頻発しています。

やりがい搾取に巻き込まれないためにあなたができることはなんでしょうか?

誰よりも自分を大切に、自分に合った働き方を実践してもらえればと思います。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。
頑張るあなたの毎日にプラスαできれば嬉しいです。
お互い頑張りましょう。

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