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秋の夜長の贅沢な時間

少しずつ日が沈むのが早くなってきましたね。朝晩は優しく撫でるような風が心地よい。秋がそこまで来ているのを肌で感じられるこの季節は物悲しくもなるけれど嫌いではありません。

食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋……。いろいろな「秋」がありますが、本日は読書の秋について綴っていきたいと思います。

昔から小説を読むのが好きでした。まるで自分こそが物語の登場人物であるかのようにスッと感情移入ができる便利な脳を持っていて本当によかったと思います。過去来、多くの国と地域に入り込み、その世界の風景や匂いを妄想で補いながら体験して成長してきたと言っても過言ではありません。

まず読書を始めるにあたって、可能であれば環境を整えるところから始めます。家事を全部終えてから、向こう数時間は特に予定がない、といった時間がとれるのが理想的。飲み物や音楽もなし。本と座り心地の良い場所があれば完璧です。思う存分に物語の世界に没頭するには読書環境はとても大事だと思いませんか。

通勤時間の数十分を使用して読書をすることもありますが、それはあくまでも時間潰し。通勤時は一度読んだ本を再読することが多いです。展開や結末がわかっているからこそ別角度から感情を読み取ったり、言葉の使い方をじっくりと読み進めたりしています。

そういうわけで平日であれば夜、日中であれば昼か夜に読書の時間を設けられることは私にとっての贅沢なひととき。その環境を整えやすいのが秋の夜だと大人になってからしみじみと思うことが増えてきました。

秋の夜はとても快適です。窓を開けてもがやがやと騒がしいことはなく空気はしんと静まりかえっています。時折うっすらと感じる風には人工的なものは何一つなく、自然に包まれて読書を楽しむことができます。現実世界と物語の世界を隔てる私をまとう見えない膜の形状は安定しているため最後まで集中して物語を読み進めることができます。

懸念点としては夜が長すぎること。心地よい読書タイムを他の季節より長く感じていられるため、集中しすぎてつい夜ふかしをしてしまいます。次の日、眠くてだるい体をひきずって出勤した経験が過去に何度もあります。

読書が捗るこの季節。インプットしたものを咀嚼して私の養分にして言葉でアウトプットし、面白いものを書くのが目標です。

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百瀬七海さんのサークル、「25時のおもちゃ箱」に参加しています。
9月のテーマは「秋の夜長」。ぜひ皆さんも読書の秋を楽しんでください!


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