【ちよだプラットフォームスクウェア】20周年記念イベント-神田の街を考える
編集長@吉田です。
今年、ちよだプラットフォームスクウェアは20周年を迎えました。
これも利用していただいているお客様、地域のみなさまがたの支えがあったからこそ。
そんな20周年を記念しまして、豪華なゲストをお招きし、記念イベントを開催しました!
今年のテーマは
第一部のトークセッションは、これまでの20年を振り返りながら、これからの20年へ向けての想いを語り合う場として。
第二部のグルメセッションは、地域の名店「神田倶楽部」さまを招いての豪華神田錦町ディナーに舌鼓。
この盛りだくさんのイベントをレポートします!
今回は20周年記念ということもあり、準備から気合が入っていました!
来ていただくお客様へ、ゆっくりと楽しんでいただくために、昨年も協力していただいた「think coffee」さんにコーヒーを出張販売してもらいました。
また、11月からちよだプラットフォームスクウェア1階で販売を開始する「アンドワッフル」から国産クラフトワッフルの試食を提供。
これでトークセッションは、コーヒー片手にワッフルを食べながらゆったりと楽しむ環境が整いました♪
そしていよいよトークセッション開始!
▼第一部:トークセッション
まずは弊社社長丑田より「これまでの20年」にフォーカスし、
「シェアという働き方」
「非営利型株式会社」
「公民連携」
「ソーシャルイノベーション」
「都市と地方の共創」
など、このちよだプラットフォームスクウェアの今までの歩みを簡単に説明しました。
といっても20年を語るのにはそれなりに時間が必要。
すべてを語りきることはできませんでしたが、それぞれのエッセンスだけでも感じていただけたのではないでしょうか?
また、今回千代田区長からのお祝いのメッセージをまちみらい千代田細越副理事長より読んでいただきました。
お話を聞きながら、ちよだプラットフォームスクウェアと千代田区とは「これまでの20年」においても「これからの20年」においても密接に連携していく存在であることを強く認識しました。
ここからは登壇者3人における各メンバーの自己紹介タイム!
坂倉杏介さん
まずは社会学者の坂倉杏介さん。
港区や世田谷区で長年実践してきた事例を紹介しながら、
議会との生々しいやり取りや、面白いエピソードを織り交ぜて話してもらいました。
特に印象に残ったのは、
「再開発を行った後は人の手が入らない空間になってしまう」という部分。
みんなで利用しみんなで管理する。みんなが関わることができる場所というものが大切だということ。
ここ神田錦町においても再開発が進められていく中で、考えさせられる内容でした。
また、
「人と人が出会うとそこにエネルギーが生まれる」という部分も印象的でした。このちよだプラットフォームスクウェアも様々な人が集まっており、この20年エネルギーを生み出してきたんだなーと実感。
その他にも、
や、
などなど、実践に基づいたお話は本当に面白かったです。
加藤昌治さん
次は博報堂UNIVERSITY of CREATIVITYの加藤昌治さん。
加藤さんの著書「考具」は以前に私自身も購入し愛読させてもらったこともあり、どんな人がこんな内容を書いているのか興味深々。
実際は見た目は髭のおじさん。だけどちゃんとサラリーマン(笑)。
加藤さんだから許されるスタイルなのか。個性があふれ出しています!
お話もとても面白かったです。
加藤さんはUNIVERSITY of CREATIVITYという、様々な世代が1つの課題について肩書を外して語り合う場などを作り上げており、その年齢は驚きの0歳から88歳まで!
これだけ様々な世代がいれば、それだけ色々なアイデアが生まれることは想像に難くありません。
そして「これからの20年」というテーマに沿って、「今後の神田の街」を考えるというお話も。
確かにそうだなん-と感じました。
やはりその地域のことを考えて、ああだ、こうだ言うばかりではなく、その地域のことを想って行動できる人がたくさんいれば、その地域は活性化していき、面白い街になるんだろうな、と思いました。
様々なプレイヤーがいることって本当に大事ですね。
そういう意味で、この神田の街が、
行動を起こす人々が集まる実験場のような場
になる、というコンセプトは面白いと感じました。
出村光世さん
最後はKonel/知財図鑑の出村光世さん。
ワイルドカード的な役割で呼ばれたと言っていましたが、そんなことはありません!(笑)
様々な実験を様々行っている出村さんんお話とても面白かったです。
脳波買い取りセンターやゆらぎ壁など面白いアイデアが満載の実験ばかり。
しかもどこか普通の人とはアプローチの角度が違う。
普通の人間である自分にはどこか違和感を覚えながらも、面白さに脳が刺激される時間でした。
※ちなみに弊社丑田の脳波は買い取られ、7億円で販売されているとのこと
特に「身体のデータが経済性を持つのではないか」という発想はなかなか刺激的。確かに最近は人の位置情報や行動内容などのビックデータがお金になる世の中になってきましたし。そろそろ人間のあらゆるデータが経済性をもつ世の中になるのかもしれませんね。
また無目的室の「やわらかいロボット」はかなり気になります。
トトロの上に載っているメイちゃんの感覚っていう表現も抜群。
実際にありえないシチュエーションですが、トトロのアニメを見ている誰もがイメージできるワードを選んでくるあたりはさすがです!
そんな出村さんが手がけている知財図鑑は可能性しか感じません。
すでにある知財を活用し、それが生み出された際に狙っていた目的とは違う目的での使用を発明する。しかも最近はその組み合わせをAIを使って生み出すんだとか。凄い時代になってきましたね。
「何にも役に立たないことが、経済性をもつのか」
こういうアプローチから今までにないアイデアがどんどん生まれ、実験されていくんですね。面白いなー。
ここまでの自己紹介だけでもかなりボリュームのある内容で、頭がパンパン。それぞれがアイデアだけでなく、それを実践しているところが本当に素晴らしいと感じました。
何かを考え出すことも確かに素晴らしいけど、それを実践し、その結果をまた考察していくプロセスというのも本当に大事だな、と。
そしてこの3名のゲストと弊社社長丑田を含めた4名でのトークセッションが始まりました。
トークセッション
まずは「これからの20年後働いているか」という問いから始まりました。
これは3人が現時点で働いているように見えないというところからなのですが、確かにみなさん働くを楽しんでいることにより、働いているというよりは遊んでいるように見えるなーと。
そんな会話の中、
これから働き続ける中でも「様々なものを混ぜ合わせる気持ち」というものが大事だし、それによって面白く働くことができるはず、という言葉も。
この様々なものを混ぜ合わせるというのは、ゲストのみなさんの自己紹介の中でも度々でてきていました。
公私、年代、性別、職業。
色々なものを混ぜ合わせることによって様々な面白いことが生まれ出すというのは考えるまでもなく明らかなことですね。
この様々なモノ(年代、性別、職業)がたくさんあるという環境は、人口の多い都市ほど生まれやすいという部分も納得。
だから地方から都市へ向かって人が流れてきやすいのか、と考えたりもしました。
※最近は地方にも面白い人や出会いが沢山あり、都市から地方への人の流れも多くなってきましたが
そういう意味でも、様々なモノと触れ合いながら、アイデアを出し、実験して学んでいく場、としての都市というものを大事にしていきたいな、と思いました。
また、「文明」と「文化」の話にも。
「大手町は文明、神田は文化」という言葉に妙にしっくりくる自分が。
この神田錦町も「神田は文化」と言えることができる街であり続けてほしいと思いました。
そして話は今後の再開発を行っていく街の話へ。
などなど、これからの街の再開発にあたって大事な考えがどんどん出てきました。
そして、最後に出村さんから「投資じゃなくて恣意的に損失を出す(アフォーダブルロス)」というアイデアが。
アフォーダブルロスを実行するのは、自治体や企業としてはなかなか勇気がいること。
しかし、確かに日本人の気質からして、このような条件がないと自由なアイデアは生まれないし、実験してみようとは思わないだろうなーと。
※今の若い世代はそんなことはないかもしれませんが…
こういう取り組みをする自治体や企業が増えたら、街は実験だらけで、今日もどこかで実験が行われている、というワクワクドキドキする街になるだろうな、と妄想してしまいました。
最後に加藤さんより、「コミュニティ」は、必ずみんなが話し合わなければならないものではなく、同じ場に存在し、隣で話していることを聞くだけ、誰かの行動を見るだけでも意味のあるものではないかと。
この部分はなるほどーと思いながらも、自分自身の仕事の内容を振り返ってみました。
このちよだプラットフォームスクウェアの入居者におけるコミュニティを考えてみた場合に、今後の運営を含めてどのように進めていくべきなのか、イベント開催して入居者を引き合わせることだけが大事なことなのか。
いろいろと考えさせられました。
この部分はもう少し深く話を聞きたかった…。
ようやくみなさんエンジンがかかり始めてきて、トークも盛り上がってきたところでしたが、タイムアップ。残念。
この話の流れで、この神田錦町エリアの今後をもっと話していたら、あと2時間は話せたのでは!?
それぐらいに今までの実践を基にしたアイデアが溢れているゲストの方々でした。
この後は第2部として1階レストラン「しまゆし」にてグルメセッションが開催されました。
▼第二部:グルメセッション
今回は20周年という節目ということもあり、
神田錦町の名店「神田俱楽部」さんに料理を準備していただきました。
この神田倶楽部さんは地域でもかなり人気のお店で、ランチ時の行列は当たり前。ディナーも連日多くの予約で埋まるほど。
どんな料理が提供されるのか、ワクワクしていたところ、、、想像を上回る美味しそうな料理の数々が!
神田倶楽部の竹村シェフより、今回の料理への熱い思いを語っていただき、みんなで実食となりました。
うまい、うまい。本当にうまい!
料理はあっという間になくなるぐらいに大人気!
神田カレーグランプリでマイスター賞を受賞したこともあるグリーンカレーも美味しい!
※夢中になりすぎて、写真撮るの忘れてしまいました…汗
そしてなんといっても、最後にサプライズ!!
出てきたのは20周年を記念した巨大手作りケーキ!
こんなサプライズを用意してくれるとは!!
本当に嬉しい限りです。神田倶楽部さん本当にありがとうございます!!
味も間違いなし。フルーツたっぷりクリームたっぷりで言うことありません!!
神田倶楽部さんの美味しい料理でお酒もどんどん進み、今まで全然関係ない人同士でも会話が弾み、会場は話し声や笑い声でどんどん盛り上がっていきました。
今回のグルメセッションに来ていただいた方々は、トークセッションに参加していただいた方もいましたが、それ以外にも近隣の町会の方々や、ちよだプラットフォームスクウェアの入居者の方々など、様々な業種・年齢の方々。
ここでもトークセッションの時に話にあがった「混ざり合う」様子を見ることができました。
こんな様子を見ながら、このちよだプラットフォームスクウェアが、いい意味で様々な人々が訪れ交わることができる場になっているんだと改めて感じました。こういう場をこれからも大切に継続していければと思います。
そして最後は恒例の神田錦町三丁目町会のみなさまから木遣りをいただきめでたく終了いたしました!
これからの20年。
神田の街はどうなっていくのか。
ちよだプラットフォームスクウェアはどのように進んでいくのか。
今回のトークセッションでも出たように、様々な実験を行いながら、地域のみなさんや自治体のみなさんと一緒に神田という街を盛り上げていきたいと思います。
ぜひご注目ください!