心に刺さった7選
「7 Days Book Cover Challenge」という取り組みを知っていますか?
コロナによる自粛期間からFacebookなどでチラホラ見かけるようになりましたよね。
読書文化普及のためのチャレンジで、好きな本を1日一冊、7日間投稿します。本についての説明は不要、表紙画像をアップし、その都度1人の友達を招待して参加してもらうというものです。
「こんな本読んでいらっしゃるんだ~」「こんな考えを大切にされているんだな」など、皆さんの投稿をふむふむふむ…と拝見していたのですが、自分に回ってきたらどうしよう。。と若干冷や汗かいてました(笑)
というのも、本当に本当に恥ずかしながら、中学からほとんど読書せずにここまで生きてきたからです。。
小学生までは本好きだったものの、中学からは何かと時間が無い(※実際はは観劇や映画鑑賞に多大な時間を費やすほど、時間はたっぷりありました。。)などと言い訳を重ね、長い月日が流れてしまいました。。
ですが!
純真でとってもかわいくて元気いっぱいな大切な友人から、回してもらったので、小学生時代に読んだ本も含め、本に限らず、心に刺さった7選を紹介させてください。
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『エッセンシャル思考』
エッセンシャル思考 = やるべきことを絞って成果を出す
ミャンマーで活動の幅を広げすぎて、自分のキャパシティと能力を超えて7つのことを同時並行するという無謀なことを続けて心身共に疲れ切っていた時期に勧められた本です。
その当時、私はとにかく自分の好奇心の赴くままに、きちんと向き合える時間があるかどうかを考える前にすぐに新しいことに飛びついて、一つ一つのことが中途半端になっていました。
「ベクトルが全部自分に向いてるよね」
プロジェクトが良くなるには、とか、プロジェクトメンバーのことを全然考えられてない。そんな言葉が刺さりました。
言われた時は、とにかく悔しくて「必死に頑張ってるし、やりきれます」とかまた無謀なことを言っていました(笑)
が、改めて『エッセンシャル思考』を読み、
いかに自分が『非エッセンシャル思考』で頭の中ぐっちゃぐちゃであり、
本当にやるべきこと/やりたいことを見定めて、集中して成果を出すことがいかに大事か、を痛感し、
7 ⇒ 2 に活動数を絞りました。
そんな私の重要なターニングポイントの決め手が、この本なんです。
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『青い天使』
小4あたりに読んだ本かな。
ダブルの女の子が、狭いコミュニティの中でいじめられ、傷つきながらも、たくましく素敵な女性に成長する…そんな物語。
主人公の波乱万丈の人生と、人間らしい思考回路に勇気をもらいました。
やっぱり、小学生の時って自分が暮らす生活圏が狭いだけに、「ちがうもの」って受け入れがたいですよね。それは、その子たちのせいではないと思うし、今の日本だったら大学で色々視野が広がるのかなって思うんですよね。
けど、生活圏が狭くとも、小さいころから「『ちがうもの』を理解できなくても受け入れる姿勢が大事なんだよ」って考え方が浸透していれば、認めあえるのかな、とか。
今改めて思うと、色々考えさせられる作品だと思います。
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『ビルマの竪琴』
言わずと知れた名作。
実は、初めて読んだのは、小5あたりでミャンマーを意識するずっと前。
今から思うと、ご縁があったのかなーなんて。
・日本軍の隊を説得しに行くところ
・「Home Sweet Home」で「敵味方」という発想が一瞬消えるところ
・ミャンマーに残ることを決意するところ
・ウーベイン橋で元隊員たちとすれ違うところ
・「オーイ、ミズシマ、カエロウ」
何度思い出しても泣ける。。
映画も3回鑑賞し、毎回号泣しました。
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『星逢一夜』
https://youtu.be/GCOB9uqwSCs
すみません。本ではありません(笑)
が、こちらの作品…演者さんや舞台スタッフさんが紡ぎだす儚く美しい情景と、幕末の農民一揆をリアルに描いた世界観とのギャップが最高に良いんです。
実は、2年ほど前まで結構な宝塚オタクで、トータル100回ほど観てきたのですが(苦笑)、その中でも一番心を揺さぶられた作品です。
藩主の子息、農家の娘、その幼馴染…
幼少期は身分を越えて仲良く遊んでいたものの、
やがて幕末の激動の時代の中で、それぞれの身分・立場による考えや決断に大きな溝ができていく…
幼少期の仲睦まじい姿が脳裏に焼き付いているからこそ、その後の3人の行方がとても切なくなります。。
何が「正しい」かなんて、人それぞれなんだと。
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『人生、ここにあり!(原題:SI PUO FARE)』
舞台は、精神病院が廃止された1980年代のイタリア。
コメディっぽい軽いタッチながら、実話だと知り、観た後にずしんと来る作品。
堅物の主人公が、彼らを「病気」だとして封じ込めるのではなく、「個性」として認めながら「普通の社会人」と同じように接するようになる姿に、
冷たく思えるかもしれないけれども、こういう接し方こそ、「対等」なんじゃないかなと考えさせられました。
実話をベースにしているので、全てが丸く収まるわけではないのですが、
人の可能性に希望を感じる作品。
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『エデンの東(East of Eden)』
2年前、鑑賞直後にこんな感想を残していました。長い。。(笑)
久しぶりにこんなに映画で泣いた。想像していたストーリーとはだいぶ違った。誰よりも父想い、母想い、そして主人公キャルへの当てつけのようにいつも比較されてしまう双子の兄に対してさえも兄想いな主人公…なのに、周りから中々評価されないそのもどかしさ…。その人のためにやった事を、評価されるどころか返って怒らせてしまい、それ故に更に脆くなっていく…。主人公の外見からは想像し得ない儚さ、脆さ…。決してハッピーエンドではないけれど、主人公キャルの報われなさに終始心を痛めていた私としては、その気持ちが浄化できる終わり方になっていて良かったなぁと。
※※※(以下ネタバレ注意)※※※
双子の兄アロンへの想いはどう持って行ったらいいのかわからない。
アロンの恋人キャシーは、結果的に恋人の弟キャルの方に行ったわけだけど、それでも二股をかけていたような軽い女性って感じが全くしなくて、アロンのことを愛していたのは事実だけど、彼女が幼い時に経験した寂しさは、キャルの脆さを共感するには十分すぎるほどの要素で、その痛みを知っているからこそ、キャルのことを放っておけなかったのだな…と。最後、キャシーがいなければ、父と子(=キャル)の和解というか分かち合いは生まれなかったわけだから、キャシー本当にありがとう…という気持ち。
そして、この映画を見ている途中に、キャルの役者さんの歳取ってからのお芝居も観てみたくなって、調べてみたらこの映画の上映から1年後に24歳という若さで交通事故で亡くなられていたと知り、本当にショック。そういう視点を持って後半見たせいで、余計にキャルの(内面の)儚さに目がいった。
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『Jane the Virgin』on Netflix
婚約直前に医療ミスにより波乱万丈の人生を歩むことになった、主人公ジェーンと複雑に絡みすぎる人間関係、周囲の濃すぎる人間たちの生き様が最高に面白いです。
全体的にはコメディタッチで、刑事ドラマのシリアスな要素もありつつ、家族の在り方、温かさ…が身に染みてジーンとくる最高の海外ドラマ。
Season5までありますが、ジェットコースター級に速い展開に毎回ハラハラドキドキしながらあっと言う間に見終わっています(笑)
StayHome週間中に是非!
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ざっくり、心にきた7選をご紹介しましたが、思い返してみると、もっともっと心に来た作品沢山ある…な、と
例えば、
『日本で一番長い日』
『いのちの食べ方』
『山の郵便配達』
『ナイロビの蜂』
『二重スパイ』
『バーフバリ』
『カメラを止めるな』などなど。
が、本が本当に少ない。
思春期~現在までに読んだ本数がそもそもに少なく、色々感じられた頃だったのだろうと思うと、本当に勿体ないことしたなと思います。
文章ステキだな、思考回路がステキだな、と思う人って読書量が多いイメージがあり、
そんな人たちに憧れ、私もそんな人になりたいので、始められる今から読書習慣スタート。します!
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!!