息できないのは君のせい 2巻11話のはなし
脱線しかしない読書感想文を久しぶりに書きます
「迷惑 困惑」
今話は矢野くんのお家事情が少しずつ見えてくる回
矢野宅すげ~~豪邸~~~
本当になんか「育ちがいい」のレベルが違う人っていますよね
大学時代ラクロスやってた関係で他大学の知人がたくさんいたのですが、いわゆる幼稚舎からあるような大学に通う方のお宅は、庭に噴水があったり、家にエレベーターがあるなど…まさに矢野宅のような…すごかったですね…
貴族っているんだなァ…みたいになりました
矢野くんのお家は華道のお家なのかな?
わたしの先輩のお家は茶道の家元だったんだけど、本当に庭園のような素晴らしいお家でしたね…庭師さんもいたよ…
あれわたし京都来たんかなって気持ちになるほどに…私も志筑くんみたいにガッチガチになりましたね…手土産何持っていっても霞むわ恥ずかしい…みたいな
だから志筑くんすごく気持ちわかるよ…ましてや恋人の家に挨拶なんだから緊張は何倍にもなるよな
この手のお家は大概家の中にも高そうな絵画とか壺とか巻物とか襖…トラップだらけなんだよ
庶民を呼ぶなら全部撤去しといてほしい、この敷物って置物としての敷物なの?踏んでいいやつの敷物なの?みたいなのめちゃくちゃある
わたしの知人に限った話ですが、精神的に余裕があって、優しくて、寛容で、真面目で、謙虚で、すごく努力家で真っ直ぐな方ばかりでした
本人の意識や姿勢や努力とか、ご両親の教育方針とかいろいろあるので「家が裕福」というカテゴライズで話をするなんて無礼だし無神経なところもあるけど、ただやっぱりこういう方が多かったなと、それもあるんだと思います
まさにガラスの仮面の姫川亜弓のような感じの人が多かったな~人格者というか
矢野くんが持つ優しさとかは根が優しいのも本人がこうあろうとする意思も両方あるのだろうけど、こういう家庭環境も大いにありますよね…経済面での心配事や苦労がないというのはかなり大きいと思います
そんな環境に置かれているからこそ苦労することもきっとあるんだろうけど、庶民のわたしでは想像の範疇を越えますねわかんないから書けないな笑
(でも矢野くん、伊織の回顧のシーンで私立の小学生の制服かなっていう上品なお洋服を着ていたのに大学受験したんだな~ってそういえば思ったな、エスカレーター校じゃなかったのが意外)
ほんで家の描写に戻るけど、描かれながらも触れられてないけど暖炉あるからな
わたしの中で暖炉のお家は富豪の証です
暖炉ごときで…ってなるかもしれないけど、暖炉みたいなのはさ~使うのもメンテナンスも大変なんですよ
以前住んでいた長野の実家には暖炉ではなくて薪ストーブがあったんだけど、管理が本当に大変でしたよ
当然焼べるための薪が必要で、そのために薪割りをするか薪を買うかして(薪は結構金かかる)、薪は湿度管理できる場所に置いておく必要があるし、あと定期的な煙突とかの掃除も必要だし、使わない季節は煙突経由で虫が侵入するからそのケアも必要です
ちなみに薪ストーブは暖める力が比較的強いけど実は暖炉はそんなに暖かくならないんですよね、だからあれだけ広そうなリビングなら「暖炉+何かほかの暖房」になると思います
床暖房+エアコン+シーリングファンとかじゃないかな?広い家は天井も高いことが多いので、空気攪拌のシーリングファンもセットじゃないかと
うちは「薪ストーブ+床暖房+エアコン+シーリングファン」でした
でも火の暖かさってエアコンの暖かさと全然違うよね
炎のゆらぎと薪がパチパチはぜる音にすごく癒されるし、薪ストーブのそばでロッキングチェアに腰掛けてねこを膝に乗せて酒飲みながらぼーっとするのが好きでした
10話の頃だとまだ2人ともジャケットだしそこまで出番なさそうだけど、 山梨の冬は寒いから重宝しそうですね
あ、もしかしたら山梨じゃない可能性もあるのか
(ここから本編戻りますけど)(ずっと脱線してた)
矢野くんのお母さんおおらかで明るくて優しくてかわいい
矢野くん25歳でお兄さんが40歳なら大体60代半ばくらいかな??見えね〜〜
お兄さん、20歳の時に5歳の弟がいるなんてかわいいだろうな…年齢差的にももう喧嘩にもならないだろうし…いや矢野くんの小学校中学校高校の姿めっちゃ見たいな絶対にかわいいだろ雪路くんどんだけモテたんだろうな
矢野くんの子どもの頃編なんてあったらもう何が何でも読むね、どこまででも掘り下げてほしいくらい
年の近い叔父ってのもどんな感じなんだろうな〜年は近くないけど自分にも姪がいて、大きくなってきて今や女友達みたいなノリになったけど、晶ちゃんもそんな感じなんだろうか
矢野家の仲の良さを見つつも、じゃあ父親は?というところで「父さんとはあんまり仲良くないんだ」って言う矢野くんのタイミングが良いなって思う
なんだろう、前話に引き続いて少しずついろんなところにちょっとした違和感とか情報とかを置いていく細かさとそれを回収させるスムーズさがすごく読みやすいし納得感を得られるというか…好きだなと思います…
「矢野くんのお父さん」という存在に関して、こういった前情報を細かくさりげなく出してくれてるからいざ本題に入った時にその状況とかキャラクターの言動に対する説得力が増すんだよなと思います
実際この後お父さん出てくるけど、開始早々にお父さんというキャラクターをすぐに飲み込めるし矢野くん志筑くんの反応にも共感できたりする
前知識なしでドーンと出てくるキャラクターを理解するのって結構読み進めないと難しいんだけど本当に丁寧だな〜って好きだな〜ってなります
卵焼きに重なる形でまた志筑くんの中に違和感が積もっていきます
野生児だった矢野くんの写真に一緒に写る幼馴染が近いうち市吹に入ってくるという話で次回になったけど、志筑くんのジリジリとした感情の端がちょっとだけ見えててこれがまた別の違和感として繋がるのが好きです
晶ちゃんの話してた「寂しい」っていうのが2巻通して話の大事なところでの原動力にもなる部分だなと思いました
本当丁寧なストーリー展開だな…好きだな…
11話も最高ですね
脱線しかしてないな相変わらず
決して変な読み方してるわけではないと思うんだが何百回と読んでるから…