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ふりかえ見れば、ずんべらぼう - ゆうくん杯

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ふりかえ見れば、ずんべらぼう

ふりかえ見れば、ずんべらぼう。
つるつる。すべすべ。おめめがないデス。
わたしの顔もみえないの。

ふりかえ見れば、ずんべらぼう。
べちょべちょ、ねとねと、口もない。
わたしのことも食べられない。

ふりかえ見れば、ずんべらぼう。
ぴくぴくお耳がありません。
わたしの歌が聞こえない。

ふりかえ見れば、ずんべらぼう。
愛しい愛しいずんべらぼう。

いつか目を持つずんべらぼう。
キョロキョロ世界を見つめるの。

お口だって開いちゃう。
わたしをきっと食べちゃうの。
むしゃむしゃ、むしゃむしゃ食べちゃうぞ。

あなたに耳ができたなら、わたしの歌を聞いて欲しい。
愛に溺れる歌なのらぁ。らららのらぁ~。

ツルツルあたまはどうなるの?
サラサラヘアーになるのかな?

そしたらどんどん三つ編み編んで、二人でここから逃げ出そう。

ふりかえ見れば、ずんべらぼう。
愛しい愛しいずんべらぼう。

いまはゆっくりお眠りなさい。

明日もきっと楽しいよ。



yuhiさんとmikako✽さんご夫婦による『ゆうくん杯「 しあわせポエム大賞2025 」』に参加します。

最近、息子がずっと「ようかいしりとり」という歌を鬼リピートしてるんですよ。

その中に出ててくる「ずんべらぼう」という名前に、どうやら私は憑りつかれてしまったようで、気が付いたら「ずんべらぼう…」とつぶやいたりしてしまいます。

というわけで、ずんべらぼうをテーマに書いてみました。
ぜひ声に出して読んでみてください☆

息子ちゃんのゆうくんも審査するということで、聞いて楽しい詩にしたいなと思って。

日本語には狂気的な量のオノマトペがあります。
オノマトペは言語への入口の魔法の言葉です。

いつかこれを曲にしてみたいなとも思っています。

yuhiさんとmikako✽さんステキな企画をありがとうございます☆

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