見出し画像

[詩] 虚無 - 逃げる夢 [シロクマ文芸部] ついでに曲つけてみませんか?

逃げる夢を見なくなったのはいつの日からか。

昔は逃げ惑っていた私だ。

いつまでもゴールの見えない回廊のように、
私の行く手には結末などなかった。

開く扉は全て空き部屋だった。
空っぽの何もない空き部屋だ。

私は途方に暮れていた。

逃げれば逃げるほど、
何から逃げているのかわからなくなった。

意味を失った私は、ただただ夢の中を彷徨った。

逃げる夢を見なくなったのはいつの日からか。

何もないただの草原を私はひたひたと走っている。
何の根拠もなく。ただ、走っている。

逃げる夢を見なくなったのはいつの日からか。

それすらももう、どうでもよくなってしまった。



シロクマ文芸部に参加します。



ついでに…この詩に曲つけてみませんか?
ただ、歌詞として書いてないので曲つけにくいと思います。
少し変えたりしてもいいです。

自由にやってください~。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?