【2023年度上期】社内TableauDoctor よくある相談内容3選
社内のTableau利活用支援の一環として、毎週金曜日に社内Tableau Doctor(個別相談会)を開催しています。昨年度はエントリー数80件(開催率70%)だったため、今年度は100件目指したいなあと個人的な目標として掲げています。折り返し地点の9月末時点では、開催率78%(昨年度:64%)。社内ユーザーの相談内容が多種多様していく中、今回は特に多かった3件を自身の復習も兼ねて、紹介いたします。
その1:表の空白を0で埋めたい
グラフで傾向を捉えつつ、表で正確な値も見たいという要望が多くありました。レコードが少ないカテゴリの場合、以下の様に空白で表示されてしまいます。
解決策:以下の様なLOOKUP+ZN関数を組み合わせると実現可能です。
社内ユーザーに提案する際は、直接解決策をお伝えするのではなく、
以下2点を意識して、提案する様に心掛けています。
各関数の意味をお伝えし理解した上で、取り入れていただく
時間の関係で難しい場合は、終了後にチャットで送ることもありますダッシュボードの可読性をあげるために、コメントアウトで記載いただく
表のみだと少々寂しいので、ハイライト表や最高もしくは最低値のみ色を変えると、「Viewerがより使いやすいダッシュボードになりますよ」と+αで提案する様にしています。
その2:値がない月の項目もグラフに表示させたい
下図の様な状況を改善したく、相談に来られるケースも何度かありました。
解決策:分析 > 表のレイアウトの「空の行を表示」を選択する
その3:順位を維持させた状態でフィルターを適用させたい
営業向けのダッシュボードで相談がありました。
状況:営業担当者が自担当の地域のみを絞ってみたい
ディメンションフィルターで都道府県を選択すると…
選択値内で順位が算出されてしまいます。
解決策:クエリパイプラインを考慮したフィルターを別で作成する
今回のケースだと、クエリパイプラインの影響でフィルター用に項目を作成する必要があるため、Tableau社のクエリパイプラインが記載されたページも併せてお伝えする様にしています。
おわりに
振り返ってみると、上期はLOOKUP関数を使用する場面が多いことに気付きました。今回は複数回相談のあった事例を紹介してみましたが、私と同様に技術・教育支援を担当されている方にとっては、「あるある」な内容だったでしょうか?業界や業種が変わると、相談内容の傾向も変わるのかなあというのが、個人的な疑問です。交流の場などで是非伺ってみたいです。
個人的な'23上期ハイライトとしては、Tableau Desktopのみ使用されていたユーザーがPrepにも挑戦されたり、社内のチャンピオンユーザーが同僚の育成、Tableauを食わず嫌いしていたユーザーが利用するきっかけとなるなど、ユーザーの成長やデータカルチャーが「個」だけではなく「周囲」にも広まってきていることを体感できた半年でした!
関連リンク
【Doctor歴約1年半】社内Tableau Doctorで心がけていること
https://note.com/chiyeah15/n/nd79973264aaa