2023年皐月賞 予想

1.各馬診断

簡易能力表

①ソールオリエンス

【走法】
前肢はやや低い位置でピシッと伸びきってから一瞬溜めてしなるように強く叩く形。後肢は跳び高めも可動域は広すぎず無駄が少なく、回転力も兼ね備えている。追った時の首はやや低めで体全体のバランスとしては若干前傾で前肢がしなる際の力を地面に良く伝えられている。
とはいえ、瞬発的な力に頼った形で、地面への入り方が深い訳ではないのでパワーよりはスピード優位。どちらかと言えば馬場は綺麗な方が良さそう。距離は1800~2200を高いレベルで、ひょっとすると2400も?というようなバランスのいい走法。

⑤フリームファクシ

【走法】
前肢の使い方はだらだらとした感じになっていて、地面を叩いた後に曲がったままやや高めの位置まで上がり、ほぼそのまま地面に振り下ろされるので、地面を叩く形ではあるものの力感はやや薄め。後肢の使い方は柔らかではあるが、蹴り出す際のバネ感はあって全体的にはだらだらとした走りにはなっていない。トップスピードの勝負よりも持続的な脚を生かせる展開になった方が良さそう。ただ、前肢の力感的に道悪の中山は疑問。

⑦ファントムシーフ

【走法】
やや高めの所で綺麗に伸びきってから、しなるように地面に強く叩きつける前肢の捌きで、跳びは低く後肢は可動域がやや広めで地面をしっかり捉えている形。体全体を連動性良く大きく使って、全体的に綺麗でスピードが優位ではあるが、前肢後肢それぞれの使い方に力感もあって、パワーもバランスよく備わっている。距離も1800m〜2200mあたりがベストに思える。ただ、中山コースで道悪となればもう少しスピードよりもパワーに寄った方が良さそう。具体的に言えば前肢の捌きがもう少し地面を捉える形の方がいい。

⑪シャザーン

【走法】
前肢は真っ直ぐ伸びてから折れ曲がるように地面に入り、後肢の使い方はやや硬めも、跳び低めで蹴り出しの力が強い。そして大きな特長としては追い出してからの首の位置が低く、全体的に重心がかなり低めになっている。その為、前方向への推進力も高く、地面に伝わる力も強い。体をフルに使う形なので体力消費も大きいはずなのだが、手前をコロコロ変えることでそれを補うような形になっているのか、長い距離もこなせている。(スローではあったけど)
急坂を登る際はこの姿勢の低さでストライドを伸ばしきれず、若干マイナスに出てしまう気はするが、もう阪神も荒れ馬場の中京もこなしてしまっているので過度に気にする必要も無いのかも。

⑭タスティエーラ

前肢の使い方が非常に柔らかく、地面への入り方も適度に強い。跳び高めだが、後肢の蹴り出しから前肢が地面につくまでの間隔は短く、やや力感強め。後肢のバネ感もやや強いが、瞬発力はそこまで。どちらかと言えば持続的な脚が使える展開の方が好ましい。スピード5割パワー5割、ストライドも大きすぎず小さすぎずという風な全体的にバランスの良い走法。

⑮べラジオオペラ

【走法】
前肢が上がり切った時の形は曲がっているが、使い方が硬い訳ではなく、靱やか回転させてしっかりと地面を捉えて掻き込むように入る形で、道悪はいかにも得意そう。後肢の使い方はややバネ感強め、可動域が若干狭めで、後肢を蹴り出してから前肢が地面に入るまでの間は少し短いのでピッチ優位になっている。ただ、跳びが少し高い分フットワークは軽めになっており、スピード的にも距離適性は丁度1800m~2000mで良さそう。
瞬発力より持続力を求められた方がいいタイプ。
中山道悪で、こなせる距離的にも他の多くの馬よりアドバンテージがある。

⑯タッチウッド

【走法】
前肢の捌きは柔らかく、高い位置まで上がって回転させている。跳びも高めだが、可動域は狭く強く俊敏に蹴り出される形で、首の位置が高いので全体的な重心は高め且つ後傾気味で前肢の着地点が体に近い位置になっている。ただ体の使い方自体は柔らかで前肢後肢の連動性も良いので程々にストライドも稼げている。ピッチ優位である分道悪自体の影響は少なそうだが、前肢の入りが浅めな分、パワーの求められる道悪中山の急坂はどうかというところ。後肢の強さから、スパートでリードを広げられる瞬発力も備えており、体の柔らかさから無駄な力みがなく、使える脚も長い。

2.展開予想

1角(前方⇔後方)
2角(後方⇔前方)
3角(後方⇔前方)
4角→直線(前方⇔後方)

3.印、買い目

◎14.タスティエーラ
○11.シャザーン
▲7.ファントムシーフ
△16.タッチウッド
×15.べラジオオペラ
×5.フリームファクシ

単勝 ◎,○
馬連 ◎○-◎○▲△
3連複◎-○▲△××-○▲△××

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