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「アメリカンブルー」 下

1分小説
この物語は2章構成になっています!


第2章 消えた日常、再び繋がる絆


あれからひと月以上が過ぎた。 店の前を通るたびに、ふとした瞬間に慎の姿を探して自分がいるのに瑠璃は気づいていた。 彼との会話は特別なものではなかったが、彼がいない日常はどこか一つ欠けていたような気がしてならなかった。

ある午後、店のドアが静かに開いた。 思ったことにそこに立っていたのは、宮沢慎だった。 少し疲れた顔をしていたが、彼の目はしっかりと瑠璃を見つめていた。

「ごめん、急に仕事で遠くに行ったんだ。しばらく来なくて…」慎はそう言って少し頭を下げた。

「大丈夫です。どうぞ、座ってください」瑠璃は店の隅の椅子を考えた。

彼は無言で席に無く、店の窓際に置かれたアメリカンブルーをじっと見つめた。 しばらくの沈黙が続いた後、慎が口を開いた。

「この花、覚えてる。君が言ったこと、二人の絆って。実は、僕、ずっと前に…大切な人を無くした。怖かったんだ。彼女と約束していたことがあったって、その約束が二人の絆みたいに思ったから、あの時は思ったんだ」

「…そうだったね」瑠璃は静かに言葉を返した。

「それでも、君と話して、少しずつ前に進んでもうと思えたんだ。これから、また来ても大丈夫かな?」

瑠璃の胸の中で何かが暖かいのを感じました。

慎は穏やかに笑い、瑠璃も応えた。 窓の外では風が少し強くなり、アメリカンブルーの花が静かに揺れていた。 その青い花が、二人の間に新たな絆を結ぶように見えた。


おわり



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よろつよ



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