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「ヤマミカ」 下

1分小説
この物語は2章構成になっています!


第二章:魔法の鍵


瑠璃は妖精たちに導かれながら、その不思議な世界を進んでいった。妖精たちは「この世界には危機が迫っている」と語り、彼女に助けを求めてきた。彼女が見つけた古い扉は、実はこの世界と現実を繋ぐ唯一のものであり、瑠璃にはその扉を守る使命があったのだ。

「でも、私なんかにできるのかな…?」

瑠璃は戸惑いながらも、自分に課せられた役割に向き合おうと決心した。妖精たちは彼女に「魔法の鍵」を手渡した。それは扉を守る力を持ち、この世界を救うための重要なアイテムだった。

彼女はその鍵を握りしめ、赤い瞳の正体を探るために旅を続けることを決意した。道中、瑠璃はさまざまな試練に直面し、そのたびに自分の弱さや恐れに向き合うことになった。しかし、和菓子作りで培った繊細さや色彩の感覚が、意外にも彼女の助けとなり、妖精たちと協力して困難を乗り越えていった。

最終的に、赤い瞳の正体はこの世界を脅かす「闇の精霊」だった。瑠璃は恐れずに魔法の鍵を使い、扉を閉じて闇の精霊を封じ込めた。その瞬間、世界は再び平和を取り戻し、花々はさらに鮮やかに咲き誇った。

「ありがとう、瑠璃さん。あなたのおかげでこの世界は救われました」

妖精たちの感謝の言葉を受け、瑠璃は心の中で温かい何かが満ちていくのを感じた。そして再び扉をくぐり、和菓子屋「山猫」の倉庫に戻ると、まるで夢から覚めたかのように静かな日常が戻ってきた。

しかし、その日から彼女の和菓子には、不思議な魔法のような魅力が宿り、お客さんたちは「まるで夢を見ているみたい」と笑顔で語るようになったのだった。



おわり

#和菓子と魔法 #異世界冒険 #山猫の秘密 #ファンタジー物語 #里田瑠璃の冒険


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よろつよ



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