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他人の苛立ちを避けたい

今朝も、バスが満員で通り過ぎてしまうことを予想して
一つ前のバス停まで歩いた。
そしてそのバス停で、やはりあのおじさんに会う。
おじさんは私に気が付いたけれど、やはり私たちは接触しない。

バス停には私とおじさんと、もう一人黒人女性。
目の前をバスが通り過ぎて行って、その女の人は
○uck…!と言わんばかりにぷりぷりと怒っていた。
「もう3台目よ!?」と私にその怒りを伝えようとしてきたのだけど
公共バスに対する他人の怒りを代理で受けるストレスを避けたくて
ウンウンと謎のうなづきだけして、そっと離れた。

おじさんも前回は電話で(クレーム?)その怒りを
誰かに伝えていたけど、私も含め、もはや無抵抗。
変わらないものや状況に対する怒りやストレスは
エネルギーの無駄な消耗と捉える。

バスにどうにか乗った時、後ろからぐいっと明らかに故意に押された。
振り返ると妙に苛立っている白髪の白人女性。
私を睨みつけていたので、私も謎に睨み返す。
よく見たら前にも見たことがある人。
この満員バスに苛立ち、乗ってくる人が少しでも体に触れると
その人を睨みつけてぶつぶつと何か言っている。
その人の顔をじっと見た後、いつもそんな精神状態で
かわいそうな人だなと思い、異常なその場所から別の正常な場所に移動。

そこで、一部始終を見ていたおじさん登場。
おじさんは彼女の態度に我慢ならなかったようで
「なんなんだ?どうしたいんだ?どうして欲しいんだ?」と
老女に凄んでいた。
不意をつかれた彼女は、誰かと口論するまでの力はなかったらしく
「別になんでもない」と言って大人しくしていた。

なんだかんだ嫌な気持ちになっていた私は、
おじさんに仇をとってもらった気分だった。
おじさん、ありがとう。

という、なんてことない今朝の話。

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