社交的でないもうすぐ40歳の女の話

ここカナダで私はいつも、朝7時50分頃のバスに乗る。
この前、少し遅れて8時頃にバス停に行ったら
7本ものバスが満員ゆえに通り過ぎて行き、30分も遅刻した。
カナダを一瞬にして嫌いになって、イライラしながらカレッジに向かった。

そのときに、バスが止まらないバス停で一緒に過ごしたおじさんがいた。
社交的ではない私は、不用意に知り合いを作りたくなくて
30分ともにバスを待って過ごしたのに声もかけず
自分だけ一つ前のバス停まで歩いてバスを待った。
するとおじさんも一つ前のバス停まで歩いて来た。

どうにかバスに乗れた翌日、同じことが起きないように
少し早く家を出たら、またおじさんに会った。
近くに住んでいるのだから、会うのは当たり前なのだけど
どうやらおじさんも私と同じように、早めに家を出たらしい。
それ以来、毎朝同じバスに乗ってしまう。
今日なんて、帰りのバスも一緒で
社交的でない私は、嫌だなあと思った。

明日は一緒のバスでありませんように。

社交的になれない、もうすぐ40歳の女の話でした。





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