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全員を守るために、私は舵を切る。
突然電話が鳴る。間借りサラダ屋さん店主の話は、結論から始まった。
「1/23(日)ラブサラダは、全時間帯テイクアウトにする」
それが、現在の日本の状況を受けてのラブサラダの判断。ラブサラダ、急展開。船に乗り込む私たちがポカンとしている間に、船長は大きく舵を切っていた。
・・・
都内感染者7000人越え。まん延防止対策の適用。
またか…という日本全体のため息が、モクモクと雲のように広がって私たちを覆いつくす。
コロナの対策が取られたときに、真っ先に割を食っているのが飲食店。
ラブサラダも例外ではない。
今まで”ここはあなたの居場所だ”と全力で伝えてきた「愛の空間」
オープンからこれまで毎月満席のラブサラダだからこそ、従来の形で体現するにはリスクが大きかった。
1周年という節目で、私たちの乗る船は波に煽られ揺れていた。
そんな中、しのぶさんは
一瞬でも船長が不安がったら、全員がおぼれる状況で、自分の悲しみや不安は全て飲み込んだ満開の笑みでこちらを見つめて言うのだ。
「私は、みんなのことを守る」
お客様・スタッフ・協力してくださる方々全員を、どの選択をしたら守れるかを考える。「台風がきたら、独断で舵を切るから」そう言っていた船長。実際目の前でみせてもらった舵切りは、見事だった。
必死に舵を切った後は、前だけをみて進む。
今しか創り出せないラブサラダの形があるから。
ないものにしがみついている時間はない。
この状況に文句をいう暇はない。
ただ、「今ラブサラダが生み出せる最高の形は何か」それだけを考える。
今この状況を最高だと捉え、あるものを見つけ出していくことが、船長にはできる。
こんな姿を見ていたら、悲しみを吹き飛ばして、スタッフみんなニヤニヤしてしまうのだ。来ていただいたお客様みんな、ニヤニヤすること間違いなしなのだ。
・・・なぜなら私たちは皆、船長に守られているから。私たちが見ている背中は、非常事態にこんなにも綺麗に輝く。
全員を守るためのこの決断は、きっとあなたをより笑顔にさせる。
1周年のラブサラダ、絶対に笑いましょう。
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公式発表はこちら↓
シェフ・店主
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