見出し画像

盆といえば
阿波おどり本番
4日間
生のお囃子が鳴りっぱなし。
踊り子に鳴り物、
観光客に地元民に
ヤクザにヤンキーに
テキ屋に大学生に
ちびっこにと
ごっちゃ混ぜ。

ど田舎の街が人パンパン
渋谷の交差点よりギューギュー
になる。

踊るあほうに見るあほう
同じあほなら
おどらにゃ損損
やっとさーやっとやとー
よいさーやっとっさー。

小さいときからそんな
街で育ち
ええ大人がお酒飲んで
酔っぱらって
和楽器を鳴らし
踊り狂う。

今思うとすごい世界だったなー。


神奈川で2年。
ものすごい静かなお盆を
過ごす。

徳島民なら
お盆といえば
阿波おどり期間。
それが当たり前やと思ってたら
お盆は
お墓参りに
ゴールデンウィークより
少ない休日みたいな認識。

他県に住んで
あんな特大サイズの
祭りはそんなにないってことを
知る。

独身時代も
お盆だけは
阿波おどりのために帰郷しとった。

静かなお盆。
世の中は
休みやけど
うちらは今一番ピークに
仕事でてんてこまい。

どこにも行けない。
実家にも帰れん。

長男も次男も
阿波おどりはソールのなかに
刻まれたけど
すみれは産まれてから
1年は闘病生活で
その後コロナで
阿波おどりは数年開催されず
祭りを一度も体感しないまま
こっちへ移住。

いつか連れていって
やりたいなー。
すみれは絶対好き。


墓参りという
経験もない。

おかんの先祖の墓は
山の奥地できっともう
自然と化してるし
おとんの先祖のお墓も
親戚のもので
行くこともない。

わたしの実家にはお墓も
仏壇もない。

おかんとおとんは
どっちか死んだら
骨壺入れに
どっかの寺の入れ物に
30万出して
買ってるから
安心せえと数年前に言われた。

永代供養ってやつ。

うちの親二人とも
そういうことに
全然興味がない。
神社とかお寺とか
先祖とか神様とか
ぜーんぜん興味無し。

正月の初詣なんて
なんであんな混んだとこ
わざわざ行かなあかんのな?
と。
おとん。


おかんはおかんで
看護師時代はお盆は
阿波おどりで急性アル中毒か
交通事故
正月は餅詰まったり
交通事故の救急病院で
それどころではなく
やめた今もも彼女には
そういう風習はゼロ。


立派なお墓を経てたり
仏壇を買うのが
昔は富の象徴だったけど
今は子孫がおらんから
どうするんか問題なんやってねー。

でも、各地では
お盆とは
先祖が帰ってくる日
なんだって。

でも、見たことない。

自分の感じたもの
見たものしか
わたしは信用できない。

初めてお葬式に出たときに
大人たちが
お金の相談をしていて
ん?って思った。

かいみょうって。
字を変えたら10万とか
増える。
なぜ?それを
お坊さんに渡すん?

お通夜も
クエッションだった。
一昨日ぐらいに死んだ人の
家族はみんなお接待で
見たことないような人達が
この度は。。。なんて。

わたしは
親が死んだら
誰も呼ばない。
自分とか子供とかだけで
過ごしたい。
そんですぐ火葬したい。
ほんで終わり。
でもきっとそういうわけには
いかんのやろうなー。


わたしは
書面で残してる。

死んだら
速攻火葬場で燃やして
骨にしてくれと。
骨壺なんていれる必要ない。
火葬場で処分してくれたらいい。
お通夜も葬式もなし。
家族以外の人には
死んでから1ヶ月過ぎてから
伝えること。
終わり。


ひろしがいつも言う。

過去は忘れた。
過去はもう戻らない。


阿波おどりの
お囃子は
耳の奥底で鳴り響くお盆。

これからは
ここ湘南で
すみれとお家で
バレエ鑑賞。





いいなと思ったら応援しよう!