どんぶり勘定の専業主婦が1年で赤字家計を解消するまでにやったこと
〜2月19日 01:30
<始めに>
「#有料記事書いてみた」企画への応募作品なので後半部分は後日有料300円)といたしますが、2025年1月22日までは期間限定で全文無料で読めるようにしました。また、1月27日〜2月19日の1:30まで240円で全文読めます。
こんにちは。現在は2級FP技能士としてある程度のお金の知識を持ち、それなりにしっかり家計を管理している私ですが、10年前は自分でも信じられないほどのどんぶり勘定で、家計は赤字でピンチの状態でした。
そんな私が家計の赤字解消に乗り出すきっかけになったできごとと、赤字でピンチに陥った家計を1年で黒字にするまでの経緯をお話します。
10年前までの我が家の家計の状況
家計を預かる私はどんぶり会計が常態化していましたが、夫婦ともにあまり贅沢をしないのが幸いして子どもが小さいうちは家計が黒字でした。しかし、夫婦ともに子どもの教育費は惜しまない方針ゆえに年々教育費が家計を圧迫するようになり、貯蓄できる金額は年々減っていきました。
ほぼ同時期に子どもが県外の大学に進学した時は貯蓄がわずかとなり、そのわずかな貯蓄を担保に毎月10万円単位のお金を「当座貸越(※)」で銀行から借りてボーナスが出たら借りたお金を返済するような状況でした。
※当座貸越=総合口座(普通預金と定期預金がセットの口座)の定期預金を担保に銀行からお金を借りられるサービス。定期預金残高の8割まで借入可能。
今思えばその状況は十分危機的な状況でしたが、当時は「○円までは当座貸越とボーナスでなんとかなるしぃ~」なんて気楽に考えていました。
どんぶり勘定の専業主婦が家計の赤字に強い危機感を抱いたきっかけ
そんな私が家計の状況に初めて危機感を抱いたのは、その当座貸越の借入額が限度額に達してそれ以上借りられなくなったことがきっかけでした。
さすがにこれはまずい……と青くなった私は、夫と一緒に家計の現状を把握することにしました。
・資産額(預金残高など)
・負債額(住宅ローン・当座貸越など)
・毎月の家計費(固定費・流動費)
・隔月の支出(学費など)
我が家は以前から家族の資産や負債の情報は夫婦で共有していましたが、支出については夫が払う費目と私が払う費目を分けている関係で情報の共有があまりできていませんでした。
そこで、情報共有ができている部分も含めたすべての事項について大幅な見直しを行い、赤字の解消に向けて具体的に動き出すことにしました。
その時点で一番有効な手立ては専業主婦の私が働きに出て世帯収入を増やすことでしたが、あいにくその頃私は甲状腺疾患と重度の更年期障害で医師から行動を制限されていました。
そこで、まずは私が働かなくてもできることから赤字家計の改善を始めました。
赤字家計改善策(1)支出を見直す
まず着手したのは支出の見直し」ですが、支出には削りやすい支出(流動費)と削りにくい支出(固定費)があります。
●削りやすい支出(流動費)
食費・日用品費など自分でコントロールできる支出(流動費)は、比較的削りやすい支出と言えるでしょう。ここは私がほぼ全ての権限を持っているので、自分の裁量でこの部分を見直すことにしました。
それにあたっては4つルールを決めました。
1.食費は大きく削らず外食を減らす程度にとどめる
理由:食費を削りすぎると栄養のバランスが偏って健康に悪影響が及ぶため
2.家に置く日用品のストックは原則として1つまでとする
理由:ストックが多すぎると管理が行き届かなくなり、うっかり買いによる無駄遣いが生じるから
3.買い物前に家にある食品・日用品・衣類などを確認する
理由:家にあるものを重複して買う無駄遣いやフードロスを防げるから
4. 1週間に使える流動費を1万5,000円以内とする
使える金額の範囲を決めておくと無駄遣いしづらくなるから
以上のことを意識するだけでも月に2~3万円の流動費を減らせました。裏を返せば「いかに無意識に物を買っていたことか!」ということですが(笑)その意識を持つことこそが家計を健全な状態にする第一歩なのだと実感した次第です。
なお、私は物の管理が壊滅的に苦手……という致命的な欠点がありまして……自分の努力だけではどうにもならない部分は家族に協力してもらいながら物の管理を行っています。そのおかげで家にあるものをうっかり買ってしまうミスを最小限にとどめられています。
●削りにくい支出(固定費)
次は削りにくい支出(固定費)に着手しました。
主な固定費には次のものがあります。
水道光熱費、家賃or住宅ローン返済金、保険料(生命保険・損害保険等)、学費、塾代、習い事代、通信費(携帯電話代など)、定額制サービス料金、各種会費
以上で挙げた固定費の中で優先的に見直したのが以下の費用です。
保険料
理由:現状に即した契約内容に変更することで保険料を年数万円できる可能性が高い
通信費
理由:契約内容の見直しや格安スマホへの切り替えで毎月の携帯料金を年数万円減らせる可能性が高い
定額サービス料金・各種会費
理由:定額サービス等の解約や支払い方法の変更で年数万円の節約になる可能性が高い
一方、光熱費などの削りにくい固定費も、契約内容や支払い方法の変更、節電などで無駄な支出を増やさない工夫をすれば年間の支出をかなり削減できます。
毎月の固定費を少しでも削減できれば毎月その金額分削減できる形となるため、年単位だと結構な金額を節約できます。我が家は保険や携帯電話契約の大幅な見直しと、ほとんど使っていない定額サービスの解約により、年10万円以上のお金を貯蓄に回せるようになりました。
おかげで、2度のボーナスと浮いたお金で赤字をゼロにした後はずっとボーナスの補填なしで黒字家計をキープできています。
まあ、これもまた過去に無駄な支出を散々放置していた証拠なのですが、まあ結果オーライということで(苦笑)。
赤字家計改善策(2)貯蓄を増やす
支出の見直しで手元にお金が増えても、それを使ってしまえば赤字家計は改善されません。そのため、増えたお金は極力全額貯蓄に回して家庭の資産を少しでも増やしたいところです。我が家も家計の赤字解消に向けてそれを実行しました。
※ここで言う資産とは預貯金など必要な時すぐ手にできるお金を指します。
預貯金金利がほぼゼロだった10年前は、多少のリスクを負っても投資信託などの運用で手持ちのお金を増やす方が効率的だったと思います。しかし、我が家は手持ちのお金がかなり少なく、投資で元本割れなんてしたらリアルに積みそうでした。そこで、元本割れなしで銀行がつぶれても「1,000万円+利息」は保証される預貯金で手堅く手持ちのお金を増やすことにしました。
私は元銀行員で一応その辺の事情には詳しいので、預貯金口座の種類について説明をしながら自分の体験談を書いていきます。
*ここからはやや専門的な内容になるので1月23日より有料とします*
ここから先は
1月20日 01:30 〜 2月19日 01:30
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