欲を出さない方がうまくいく……かも
実を言うと、私はあまり自分から営業をかけたことがない。
フリーランスとしてあるまじき発言だと怒られそうだが、事実なのだから仕方がない。
もちろん、これだ!と思った仕事には応募しているし、そのような経緯で仕事を取ったものも多少はある。
しかしこれまでやってきた仕事は、クライアント様から声をかけていただくことで始めたものが圧倒的に多い。
初めは、今なら辛辣なお返事を送ってしまいそうな低単価のクライアント様方だった。
それらの仕事のあまりの安さにへきえきしながらも、クラウドソーシングなんてそんなものだと割り切り、半年~1年あまり続けていたら、あのDeNAの騒動が起こった。
そしてすべての仕事がなくなった。という憂き目を見ることに。
しかしその2週間ほど後、ラッキーなことに新たなクライアント様より仕事の打診をいただいた。
そこで提示された単価がこれまでになく高かったので、渡りに船でその仕事を始めた。
その後、それまで経験がなかったリライトや校正の仕事の打診も来たので、請われるままにその仕事も始めた。
すると仕事が仕事を呼ぶのだろうか。単価はまちまちながら次々と仕事の打診をいただけるようになり、ある程度仕事が選べるようになってきた。
また、時の経過とともに少しずつだが単価が上がってきている。それに、今ではクラウドソーシング以外の業務委託契約の仕事もいただいている。
自画自賛になるが、職歴も浅く世間知らずの自分がよくぞここまできたものだ……と我ながら感心している。
多分、多くの場面であまり欲を出さず、「身の丈に合った仕事を選ぶ」ことを旨としていたのが幸いしたのだろうと思う。
私の場合、たまに金銭的な欲を出すと仕事を失うことが多い。
DeNA騒動の時は低単価にへきえきして色々なプロジェクトに応募しては落ちていた。また、単価が下がったとき強気で交渉したら、クライアントの嫌がらせに遭い結局切られた。
一方、多少単価に不満があってもそれ以上欲を出さない時に限り、後になって単価がUPした、あるいは良い単価の仕事をいただける……なんてことが多い。
そう考えると、やはり私の場合はあまり欲を出さず、無理なく長いスパンで続けることを優先させた方がよさそうだ。
そんなわけで、「自分ができる範囲で」仕事を選ぶスタンスは今後も変えないでやっていこう。
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