して欲しくない行動→次の目標行動は何か?
たかまみーです。
お子さんがして欲しくない行動(いわゆる問題行動)をしてしまったら、
親御さんでも支援者さんであっても、
結構自分自身が感情的になってしまって、矛先が見えなくなる、
そんなことが多いようです。
わかります、わたしも親ですから。そんなこと、何千回あったかしれないです。
でもですね、ここで感情的になって矛先を見失っては、
この先、そのして欲しくない行動を減らしていき、良い行動を増やしていくこと自体がとても難しいのです。
例えば、
お母さんがお子さんに「歯磨きするから洗面所にいくよ」と声をかけたら、「嫌だ、お父さんがいい!」とお子さんが言う。
「お父さんまだ仕事から帰ってないから仕方ないじゃない、さあいくよ」とお母さんが言う。
「嫌だ嫌だ、それなら抱っこしてくれなきゃ行かない!」と泣くお子さん。
困り果てるお母さん。
先日似たようなケースでのご相談があったときに、例えば
「子どもが歯磨きを嫌がってぐずって泣く」
という行動に対して、最初のしてほしい行動の目標はなんですか?
とお母さんに問いました。
お母さんは悩まれた末、
「歯磨きをする、ですか?」
と答えられました。
答えはノー
「泣き止む」です。
歯磨きをしたいのはやまやまですが、
まずはお子さんが泣き止んで、
歯磨きに応じられるような状態になること
までを待ってください。
そして、泣き止んだら
「さ、行こうか(落ち着いたね、偉かったね、という気持ちでね)」
と優しく誘導してあげてください。
ここでまたぐずったら、また泣き止むまで待つのです。
ただそれだけです。
洗面所に行かないとごねただけなのであって、歯磨き云々まで話が進んでいませんから、
泣き止んで移動に応じるだけでハナマルです。
最初から最後までできることを求めないで、
まずは一箇所求めてみることから始めましょう。
なかなか難しいのですが、是非トライしてみてください。
子どもに対する気持ちがかなり穏やかになるはずです。今までと全然違っているはずですから。