説明する力、出来事を伝える力を伸ばすには?

小学校2〜3年生の発達特性のある(知的障害はない)お子さん3名が、4月から小集団セッショングループの仲間になりました。

通常のフリースクールの利用者でもありますが、
あえて小集団で活動する意味は!?

すごくたくさんあります。

その中の一つを書いてみます。

それは、「楽しく」「面白く」「わかる」「できる」活動に自ら参加したい気持ちで参加して楽しむことができる、という経験をすることです。

その効能は、

ついついお母さんに報告したくなる。
伝えて共感して欲しくなる。
自慢したくなる。

という気持ちが湧き上がってくることなんです。

このお子さんたちは、普段のフリースクール利用でも楽しんではくれていますが、
「ルールがわからなくて戸惑うこと」
「不安で落ち着かなくなること」
「それを伝えられずに一人悶々とすること」
もたくさんあります。

もちろんお母さんやスタッフに聞いてもらえたり気付いてもらえたり、フォローしてもらえたりすることもたくさんありますが、

この3人に寄せた支援ができているかというと不十分なのは間違いないです。

年齢幅のあるまあまあの集団で遊んでいますから、全部は拾いきれません。

それが、小集団セッションは違います。
絶対にわかるように支援してもらえるし、
やり方も教えてもらえるし、
めちゃくちゃ盛り上げてもらえるし、

つまり、子どもたち一人一人に万能感が出るように作っています。

そんな内容なので、終わった後、
「楽しかったー!」
「あんな、聞いて聞いて!」
「えっとあれ、なんていう名前かなーわからんねんけど、こうしてああしてそんなしたら、こんなになるやつやねん!家にもあったんちゃうかなー?お母さん、一緒に探そう!」

のように、3人がそれぞれ興奮気味にお母さんに教えてくれたそうです。

ここで大切なのは、全部言わないといけないとか、順番が正しくなければならないとか、名称がわかっているかどうかとか、
そういうことではありません。

つたなくてもいいのです。
話したい、聞いてもらいたい、伝えたい、お母さんの反応が欲しい、
があることなんです。

Aくんは、めちゃくちゃ聞いてもらいたかったようで、順番も詳細も一つも間違えずに伝えて、次が楽しみなことを話していたそうです。

Bさんは、名称がでてこないものの、スラスラとあったことを話す、伝えようとする姿が初めてだったようです。
いつもは聞いても「わからん」「忘れた」が多いようです。

Cくんは、めちゃくちゃ伝えたかった二つの遊びは饒舌で、失敗したらどうしようかと不安だった遊びは話さなかったようです。

三者三様、こころの内側が透けてみえるようです。

この発達の時期のお子さんには、こんな設定がぴったりなのです。
やらなければならないことをきちんもしないと、等というような設定はまだ早いといえます。

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