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子どもたちが自分で決めたルール
「グリーンヒル奥沢保育園」は世田谷区にある認可保育園です。
0歳から6歳までの50人の子どもたちと過ごしています。
年長クラス掲示の中にクラスの「ルール」があります。
子どもたちが自分で決めた、保育園で過ごす際のルールです。
保育園の生活や遊びの中で「やって良いこと・悪いこと」は、できるだけ子どもたちで考え、必要に応じて子どもたちでルールを定めて、お互いが快適に過ごせるようにしています。
保育士は話し合いの場を作ったりうながしたりはしますが、できるだけ介入せず見守ります。
ルールは、クラスの中で誰かが困ったり悲しんだりする出来事が起きた時に「じゃあ、今度からどうしたらそうならないかな?」という視点で子どもの意見を聞きます。
保育士は見守り、ときおり子どもたちの意見を引き出しながら、子どもたちの話した気持ちを紙に書き出します(書きたい子がいたら、子どもが自分でペンと紙を出して書き始める姿も見られます)。
困った場面になった時に、子どもたちが「この間決めたよね」とルールを書き出した紙を見たり「みんなで決めた約束なんだっけ ?」と声をかけられたりすることで、子どもたち自身も納得してくれやすくなります。
先日、友だちの大事な物をうっかり壊してしまった子がいて、持ち主が悲しい気持ちになってしまったので話し合い。
「家からもってきた物や自分の大事な物を、他の子に壊されたら思うだろう? そして、そんな時にお互いができることは何だろう?」というテーマです。
子どもたちは自分が思ったことを発言し、保育士は紙に意見を書き出します。
できあがったルールはこちら。
子どもたちが見える場所に張り出して、いつでも見直すことができるようにします。
こちらは別の日に話し合った、カブトムシについて。
カブトムシを触って遊んでいたことで、カブトムシのツノが折れてしまたことがきっかけで決めたことです。
こちらは子どもが自分で書きました。