保育園の入り口、世界への入り口。子どもが興味を持つように
「グリーンヒル奥沢保育園」は世田谷区にある認可保育園です。
0歳児から5歳児までの定員は50名です。
玄関のすぐ近く。年少クラスと年中クラスの教室への入り口の所で、オジギソウとカブトムシを育てています。
子どもたちにはオジギソウの水やりとカブトムシの餌やりをお願いしており、カブトムシは繁殖が成功してもう5代目です。
子どもたちは朝、登園したときにカブトムシをのぞき、オジギソウをつつきます。
春に感染症の影響で保育園が休園になりました。
ほとんどの子どもたちは長いこと親御さんと一緒にお家にいたので、園が再開されると入口でお父さん・お母さんとバイバイする時に泣いてしまう子が増えました。
園に入りたくないと泣いている子どもに、
「オジギソウに挨拶してみようか?」とか
「昨日エサをあげたカブトムシ元気かな?」と、楽しいことをアピールして子どもを保育園の中にうながします。
もうひとつ、オジギソウの棚の横の壁には外国について書いてあるファイルを貼り付けています。
休園になったころにアメリカでの人種差別反対運動が盛んに報道されていました、これからを生きていく子どもたちにとって大事なことであるはずなので、保育士の間で「子どもに伝えるにはどうしたらいいのかな?」と話が出ました。
「知らない」ことから生まれる差別も多いので、まずは見慣れない文化や姿を「知る」ことから始めようということになりました。
子どもたちは「色々な国があって、色々な人がいて、色々な考え方がある」ということを知るきっかけができたらいいなと思います。
国旗とか地図が好きな子も多いですから、単純に眺めていて楽しいですし。
穴あきファイルに入れているので、張り替えの後にファイリングできて便利です。