必要なものは決意と仲間と、それとそれと~chitoseArkライブ体験への道のり③
ライブ体験連載もこれで3回目。それにしてもまだ身体がライブ会場にいるみたいですよ。それだけ自身にとって衝撃的な出来事だったんだなぁ。
これまでの記事はこちら。
足りないものは、何ですか?
前回までの流れをまとめるとこんな感じ。
「みんなも誰かしらのライブ行こうYo!」
「そのためには、まず誰かしらの音源買わなきゃね」
「それいっぱい聴いてお気にになったら次はライブ映像ゲット」
「できたらそのアーティストがやってるラジオ番組とかも参加しちゃおう」
という風に着々とファンへの階段を上がってきた私なのですが、それでも、ライブに行けるか?っていうと、ちょっとまだ尻込みしちゃうのです。
じゃあ何が足りないの?ってところなのですが…。
足りないものは、経験です。
………………。
うん、そりゃそうだよね。だって行ったことないんだもんさ。
でも、それ言っちゃったら一生ライブ行けなくね?
いやライブどころか、人生において初めて体験するあらゆるものに対する全否定だよねそれって。
分かってる。
分かってるんです、自分でも言ってること無茶苦茶だって。
だけど…。
ライブの動画で見た、この一糸乱れぬ参加者の所作。
曲ごとにある光る棒(キングブレード)のや旗(後述)の振り方。
曲ごとに異なるキングブレード設定色。
曲の中で叫ぶコール。
うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
無理無理無理無理!!!!
ムリムリのムリっ!!
自分があの中に入って、あれと同じ動きしろって言われても到底できる自信なんてあるわけがない。
ラジオ番組におたより出すのとは求められる資質が違い過ぎる。
やっぱり私はライブ参加はやめておこう。
そう思ってました。
でも…。
決意
昨年のそれは、コロナ禍の影響で無観客、配信のみのライブでした。
それはそれで、とてもライブなんて行けないよと思っていた私にとっては、むしろホッとしつつ観ていたのですが…。
誰もいないステージを走り回り、はてまたは裏庭?みたいなところまで使って歌う、無観客であることを最大限に活かした素晴らしいステージだったと思っています。
でも、ひとりで歌う彼女の姿が、私にはとても寂しそうに見えました。
いつも「みんなに会いたい」と言っている彼女が、配信で観ているファンに向かって「いるんだよね?」と問いかけるところで、私は泣いてしまいました(これ書いてるいまも泣いています)。
顔は笑っているんだけど…。
どんなに…、どんなに無念だろうって………。
このとき私は決意したのです。
来年、コロナ禍が空けて彼女が再びこの舞台に立つなら、そのとき有観客で開催されるなら、どんなことがあっても絶対に行こうって。
彼女がいつも言っている「ファンのみんな」のひとりに、私も絶対になってやるんだって。
自分が求められる動作ができるかどうかなんて、そんなことはアーティストのことを思ったら小さな問題に過ぎません。
やると決めたらやってやる。
絶対に!!
レベルが足りないのなら、仲間と行けばいいじゃない
まぁね、そうは言ってもやっぱり初めては怖いわけですよ。
何せ初めてなんだからレベル1/経験値ゼロの冒険者みたいなもんです。
まさにRe:ゼロからはじまるライブ参加。
転生してきたスライムにすら勝てません。
フグは食いたし命は惜しし。
ライブに行きたしメンタル弱し。
せめて誰かと一緒に行ければ、この不安も少しはやわらぐのですが…。
なにせ私はケンタッキーフライドくらいチキンな奴で、イベントで明らかにファンの集まりだと分かる方々を見かけつつも、自分がなんて言われるかと思うと、恐ろしくて声をかけることすらできない有り様でした。
(ちなみにこのエピソードは↓↓↓のイベントです)
このとき確か公式ファンクラブには入ってたから、いまから思えばそれをネタにして話しかければ良かったかもしれないですけどねー(後の祭り)。
でもみんなはいったいどうやってコミュニケーション取り合ってるんだろうというのがちょっと気になり、あるときtwitter見てみたら…うわぁ、いるわいるわラジオ番組の常連の皆様方が。
ってことはだよ!私もtwitter始めればワンチャンこの中に入れてもらえるんじゃね?と思ったが吉日。さっそく「ちとせあーく」のアカウントを作り、何名かの名前見覚えありそうな方にフォローやDMなどで接触。この考えは見事に成功し、普通だったら絶対声かけたりできるわけのない常連の皆様方とのコンタクトに成功したのでした。
(余談ですがこの曲いろいろありましたね今回も。でも多くの方の気遣いで良い想い出になって良かったと思っています)
そこからファンの皆様に溶け込めるようになるのは割と早かったです。ラジオやファンクラブ向け放送などでときたま名前を呼ばれていたことがここに来て功を奏しました。
やがてイベントでも実際に会ったり、中にはささやかにお食事ご一緒させていただく機会があったりして、私の不安は次第にやわらいでいくのでした。この仲間たちと一緒に行けるのなら、レベル1の私でも怖くはないっ!!
それなりに準備と対策!
次の課題は、あのライブでみんなが振っている光る棒の振り方とかです。
noteにも書いたのですが、私は正直あれが何なのか、そもそもあれは売っているものなのかすら分かっておらず、ないんなら自作して持って行こうとか考えていたのです(あぁ私のバカ…)。
こういう記事もtwitterにあげたところ、たくさんの親切なファンの皆様が、
・その棒はキングブレードって言うこと
・公式からちゃんと発売されること
・動きとかはそこまで心配しなくて大丈夫
など、私の不安な気持ちを察してか、温かいお言葉や具体的なアドバイスをたくさんくださりました。
いまだから言うけど、twitterの前で泣くほど嬉しかったです。
宇宙一のファンと言われているのも納得です。
まぁ~そうは言ってもね!!
結局、皆様の優しさに甘えてばっかりじゃいけないわけよ!!
ということで、それなりに特訓、いっくよ~!!
ライブ動画に合わせて実際にキングブレードを振ってみる!!
観客席を常に映しているわけではないので、見えないところはカンで補う!
自作の旗(笑)で旗曲の練習(あるんですそういうのが)。
どの曲が来るかはヤマカンで3つに絞って練習し、ヤマが当たりましたw。
キングブレードの曲ごとの色も自分なりに調べました。
基本的には自分の持ってるライブ動画の主な曲(と私が思っているもの)を中心にメモをとり、みのりんライブwikiというウェブサイトで答え合わせしたりして仕上げました。
後にこれをベテランのファンの方に見てもらったところ「おおむねOK」というお墨付きもいただきました。
あぁ、でもピュアノ(purest note~あたたかい音)は緑色だったなー。
これは何かというと、楽曲の中に「We are stars!」というのがありまして。
今回はコロナ禍ということもあり、観客は入れるものの常時着席、声出し禁止というルールで行なわれたこともあり、ライブには付き物の掛け声を一切出すことができません。そこで運営側が考えたのが、曲のタイミングに合わせて掛け声を録音した音声データをみんなにアップロードしてもらい、それをライブに反映させるというもの。いやはや運営もすごいこと考えたよね。もちろん私もこれに参加させていただきました(収録中デカい声出し過ぎて実家から苦情きたりしましたw)。
これはとあるファンの方が有志で作ってくださった「We are stars!」うちわのデータ。コンビニでわざわざダウンロード印刷できるようにしてくださったので、ありがたく使用させていただきました!!この場を借りて深く御礼申し上げます。
そして迎えたライブ当日。
グッズだけじゃなく、感染対策もしっかり装備します。
そして…(①に戻る)
はい。
ついに人生初のライブ会場となる河口湖にやってきました。
以上でこの話は①に戻り、おしまいです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
ライブ、行ってみたくなりましたか?
この文章は、アーティストのライブというものに行ったことのないまったくのド素人が、いろんな悩みだったり葛藤だったりを乗り越えて最終的に会場にたどり着き、人生初の体験をするまでについて、自身の感情の揺れ動きも含めて向き合って書いたドキュメントです。
普通にイベントとしてのサマチャン2021のレビューとか書いた方が良かったのかもしれませんが、
「初めて体験したときのことは初めて体験した直後にしか書けない」
と思ってこのようなテイストにさせていただきました。
またnote読者の皆様にあまり私の推しを押し付けるのもどうかと思い、なるべく一般論として読めるように配慮したつもりです。
これを見て皆様はどう思われたでしょうか。
私も誰かのライブ参加してみようかなぁ、と思いましたか?
いやいや、こんなメンドクサイの絶対ムリっ!と思いましたか?
どちらでもいい、と思います。
高き山の頂上に立って最高の景色と充実を得るためには、何の覚悟も準備もなしじゃダメなのと同じです。
その例えで言うなら、私は登山靴もリュックもない状態から始まりました。
でも…。
もし貴方がわずかでも音楽を聴くのなら、いつか「この人のライブに行ってみたい」と思うときが来るかもしれません。いや、もしかしたらもうそんな気持ちになっている方もいるかもしれません。
この文章が、そんな貴方の「みちしるべ」になればいいなと思っています。
「みちしるべ」今回のライブにはなかったけれども、これもとってもいい曲なんですよ。よろしければ…。
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