「音楽熱想」のご紹介~斎藤滋さん、そしてハートカンパニー~からの「Re:Contact」
皆様、音楽は好きですか?貴方の日常のどこかしらに、音楽はありますか?
今回はそんな貴方に、とっておきのラジオをお届けします。
「音楽熱想」ってこんな番組
まぁ、「音楽は好きですか?」っていきなり聞かれて「いいえ好きではありません」って、よっぽどじゃなきゃ答えないですよね。はい!とゆうことでここまで読んじゃった貴方はそれなりに音楽好きってことで話を勧めちゃいます!音楽好きでしょ?でしょでしょ?この「音楽熱想」は、まさにそんな貴方に送る、「音楽への熱い想い」を語る番組です。
ほらそこで回れ右しないの!これからためになるお話しするんだからっ!
皆様もCD聴いたり、人によってはライブ行ったりするでしょう?
ここで語られるのは、そんなエンタメ業界の裏話の数々。
例えばCDを作るうえで、どんな打ち合わせをするの?
コンセプトってどんな風に決まるの?
どんだけの人がそこに関わるの?
作詞者や作曲者との打ち合わせどんな感じ?
レコーディングってどうやって行なわれるの?
ボーカルへの指示出しってどうするの?
新曲出すんならPVも作らなきゃね?
コンセプトにロケに衣装に振り付けに…考えることどんだけあるの?
さぁ今度はライブだ!!必要な段取りは何?
オープニングから締めまでのステージ演出どんな感じ?
セトリ(セットリスト…すなわち楽曲の順番)はどうする?
会場側との打ち合わせも抜かりなくしなくちゃね?
リハやってみて、段取りいまのままで大丈夫?
アーティストやバンドメンバーは、いま何をどう考えてるの?
現場で起きたアクシデント、それをどう克服した?
CDにせよライブにせよ、宣伝しなけりゃ始まりません。
どのような方法で行なうの?
どれだけのリソースをそこにかけられる?
より多く売れるようにするためにはどうしたらいい?
ひとりで考えるんじゃ限界だ、聴いてるみんなの知恵も借りちゃおう!
さらに声優や歌手の発掘そして養成、オーディションにマネジメントにプロモーション、技術的な課題に難問奇問、七転八倒、五里霧中、エトセトラ、えとせとら。
そんなこんなを乗り越えさせるのは、関わる者たちの熱い想い。
すなわち「音楽熱想」。
ということで説明に入ります。「音楽熱想」とは株式会社ハートカンパニーの代表である斎藤滋(さいとうしげる)さんが、主にアニメ・ゲーム音楽のお仕事について、その熱い想いを語り、紐解き、研究するトーク番組です。
アニメ・ゲームに関するモノづくりにおいて直面した難問と、それをどう克服したのか、モノづくりを通じて得られた成長、仕事における感動体験、それらの体験談を通じてアニメ・ゲーム業界のお仕事の魅力を伝えます。
(第1回目放送オープニングより)
という勢いで始まったこの番組、2021年5月1日に始まって以来1日も休まず更新され続けていることからもその想いの熱さが伺い知れます。毎日ですよ!毎日毎日僕らは鉄板の上で焼かれてしまうくらいの熱量です。
番組自体は斎藤滋さんの1人語りのときもあれば、ゲスト(番組の呼び方で言えば「熱想人(ねっそうじん)」)を招いて熱くディスカッションしているときもあります。バンドメンバーやスタッフ、作曲家、舞台監督、振付師、時にはアーティストご本人を迎えて、普段はなかなか表に出てこない業界の裏話やぶっちゃけトークが語られます。これを聴けば、貴方も音楽業界の事情通になれるかも?
先ほどアニメ・ゲーム音楽と書きましたが、この番組で語られていることはアニメやゲームの枠を超えても十分に通用すると思います。なのでこの放送を聴かれる皆様は「自身の趣味のアーティスト」に頭の中で置き換えてみるといいかも。いつも聴いている音楽がより身近に、より高い解像度で受け止められるようになると思いますよ。
Voicyってなに?どうやって聴くの?
こうやって聴くんですよっ!(下のリンクをクリックして、興味ありそうな回の番組の横にあるプレイボタンを押すべし)
これだけ。カンタンでしょ?
PCからもスマホからも、ネットにさえ繋がってれば聴くことが出来ます。
なおこれまでの放送をチェックしたいときや最新の放送を聞きたいときは、「すべての放送を見る」というボタンを押すと良いですよ。
この「Voicy」というのはインターネット上に存在しているラジオスペースのようなもの(公式によれば「ボイスメディア」と表現されているようです)で、「音楽熱想」はこのプラットフォームで放送されています。
当方のnote記事で紹介したstand.fmとも似ていますが、voicyは誰もが番組を持てるわけではなく、審査を通過した方だけがチャンネルを開設できるとのこと。つまり斎藤滋さんはその審査を通ったってわけです。どんだけすごい人なわけ?それはおいおい解説していきます。
voicyについてはnoteにもその運営ポリシーについて説明している方がおりましたので、紹介しておきますね。
なお、この「音楽熱想」ただ聴くだけだったらこれでいいのですが、パーソナリティーにおたよりを送ったりするには会員登録が必要(無料)。たまに生放送があったりして、そのときには放送中におたよりが送れたりします。このときにはスマホのアプリが必要だったりしますが、まぁそれはハマってから検討しても遅くはなし。まずは一度聴いてみましょう!
斎藤滋さんならびにハートカンパニー
そんな風に、音楽について熱く語る斎藤滋さんっていったいどんな人なのでしょう?ということでここからは本番組の語り手である斎藤滋さんについてお話ししていきます。冒頭にも書きましたが「さいとうしげる」さんです。「さいとう じ」だと思っていた私みたいな人には天罰がくだりますので!(土下座+河口湖にダイブ)
ウィキよりかはこちら見てもらった方がいいでしょうね。ひとことで言うと主にアニメやゲームの音楽プロデュースなどをなさっている方です。音楽プロデュースっていったい何よって疑問がわいた方は、本記事の初めの方をもう一度見直してみてください。いや、むしろいますぐに「音楽熱想」を聴き始めてください!さぁ、熱い想いが冷めやらぬうちに!!
関わった作品はこちら。
主な担当作品
・W〜ウィッシュ〜 ・機動新撰組 萌えよ剣 ・D.C.S.S. 〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜 ・涼宮ハルヒシリーズ ・ひだまりスケッチシリーズ ・らき☆すたシリーズ ・D.C.II 〜ダ・カーポII〜シリーズ ・true tears ・喰霊-零- ・空を見上げる少女の瞳に映る世界 ・バカとテストと召喚獣シリーズ ・未来日記シリーズ ・みつどもえシリーズ ・カードファイト!! ヴァンガード ・花咲くいろは ・境界線上のホライゾンシリーズ ・機動戦士ガンダムAGE ・ハイスクールD×Dシリーズ ・氷菓 ・TARI TARI ・中二病でも恋がしたい!シリーズ ・宇宙戦艦ヤマト2199 ・ラブライブ! ・はたらく魔王さま! ・Free!シリーズ ・境界の彼方 ・最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。 ・グラスリップ ・東京ESP ・天体のメソッド ・夜ノヤッターマン ・響け!ユーフォニアムシリーズ ・Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤシリーズ ・コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜 ・無彩限のファントム・ワールド ・ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜 ・紅殻のパンドラ ・Dimension W ・ばくおん!! ・文豪ストレイドッグス ・ビッグオーダー ・SERVAMP-サーヴァンプ- ・TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より- ・装神少女まとい ・小林さんちのメイドラゴン ・終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? ・有頂天家族2 ・ヴァイオレット・エヴァーガーデン ・フルメタル・パニック! Invisible Victory ・ツルネ -風舞高校弓道部- ・ひとりぼっちの○○生活 ・アフリカのサラリーマン ・アサルトリリィ BOUQUET ・まえせつ! ・IDOL舞SHOW
主な担当アーティスト
・tiaraway ・奥井雅美 ・梶裕貴 ・白石稔 ・StylipS ・田所あずさ ・茅原実里 ・寺島拓篤 ・ヒャダイン ・飛蘭 ・μ's ・TRUE
(以上、Wikipediaより引用しました)
これだけあれば貴方が見たこと、聴いたことある作品のひとつやふたつあるのでは?基本的に裏方ですからなかなか表舞台には出ないと思われますが、関わった作品のスタッフロールやCD、映像ディスクには必ずやその名前が刻まれているはずです。
アニメにも、
CDにも、
ライブBluerayにも、
映画にも!!
あそこにもここにも斎藤滋。
私たちは斎藤滋さんに取り囲まれています。
きっと!貴方も!どこかで!斎藤滋さんの名前を見てるはずです。私だってそうです。ただ存在を認知出来てなくて、右目で見て左目に流していただけなんです。あぁこの東京砂漠。
ということで、これからはアニメとか見るとき着目しましょうね。滋賀県の「滋」って文字を見つけたら、それはかなりの確率で斎藤滋さんです。
※ いろんなものを無断転載していますが、ご本人のお名前事例としての使用に限定させていただいています。問題あるようであれば、ご指摘いただければ速やかに対応させていただきます。
そんな斎藤滋さんなのですが、バンプレスト→ランティス(現:バンダイナムコアーツ)を経て2018年4月に株式会社ハートカンパニーを創立し、独立なされたとのこと。そこからの華々しいご活躍は…「ハートカンパニー」のサイトを読んでいただくか、それこそ「音楽熱想」を聴いていただいた方が早いでしょう。
あと斎藤さんご自身が執筆されているブログもあります。放送聴くのがいまいちハードル高いよって方はこちらをどうぞ。まさに「熱想」という言葉が相応しい熱い文章で音楽や業界への想いが綴られています。
斎藤滋さんがこのような形で独立されたからこそ「音楽熱想」という番組が作られ、制作現場やイベントなどの裏側よもやま話をたくさん聴けるようになったのだと思います。足を向けて寝られません。斎藤滋さんにもハートカンパニーにも深く感謝の意を捧げる次第でございます。
茅原実里「Re:Contact」
さて、そんな「音楽熱想」の中で特に多大なる熱量を込めて取り扱われているのが、私のnoteでも度々取り上げている歌手・声優の茅原実里さん。これを書いてる9月5日時点で何と記事の過半数以上が茅原実里さん関係でした。
先般8月7日~8日に河口湖ステラシアターにて「SUMMER CHAMPION 2021 〜Minori Chihara Final Summer Live〜」(通称「サマチャン2021」)というライブが行なわれたのですが、この開催にあたり「サマチャン制作宣伝部」なる活動が展開されたことも見逃せない出来事でした。
これは主にツイッターでこのハッシュタグを付けてつぶやいてもらうことで意見やアイデアを募り、それを「音楽熱想」の放送にてリスナーからのおたよりみたいな感じで取り上げるというもの。この結果として当日のセトリが一部変更になるといったことが具現化し、一般参加者にライブ運営に対する当事者意識を与えることにも繋がったと思います。
その茅原実里さんですが、年内をもって歌手活動を休止するとの発表がなされております。「もう彼女の新しい音楽は聴けないのか…」誰もがそのように思っていたところ、前述のサマチャン2021会場にて最後のミニアルバムをリリースするとの発表が本人よりありました。その名は…。
「Re:Contact」
茅原実里さんと斎藤滋さんの歩んできた道のりをご存知の方であれば、この名前が如何に特別なものであるかは言うまでもない、そんなタイトルです。ここでは両名をご存じない方のために、少し行数を取ってここに至るまでの軌跡を説明させていただきますね。
茅原実里さんは2004年に歌手として最初のアルバム「HEROINE」をキングレコードより発売するのですが、その後は残念ながら継続した歌手活動ができているとは言い難い状況でした。
声優活動のかたわら路上ライブをしたり営業活動をしたりと紆余曲折、艱難辛苦の時期が続く中で当時ランティスに所属していた斎藤滋さんとの出会いがあり、以後ランティスで音楽活動をすることとなったのです。この2人の二人三脚はいまも続いており、その意味では斎藤滋さんとの出会いが現在の茅原実里さんを築き上げた原点と言って良いのでしょう。
そして2007年、ランティスレーベルにて「純白サンクチュアリィ」「君がくれたあの日」とシングルの発売を重ね、同年10月に遂にランティス初のアルバムを出すに至りました。前回の「HEROINE」のときと違い、歌手としての知名度も実力も十二分に蓄えたうえでの堂々たる発売です。そのアルバムの名は…。
「Contact」
それから13年。彼女が歌手活動休止の最後に付けた「Re:Contact」の名前は原点回帰なのか、それとも「Contact」への返歌なのか。アルバムが完成し、聴いてみないことには、きっとまだ誰にも分かりません。
ここで「音楽熱想」に話を戻します。前述した「サマチャン制作宣伝部」のときにかなりの熱量をもってバックアップしたこの番組、当然のごとくこの「Re:Contact」がいま一番旬で熱いコンテンツとなっております。何せ音楽活動休止前の最後にリリースされる作品なわけですから、そりゃ気合いの入りようが違います。かくしてリリース日まで、またしてもファンを巻き込みながらそのプロモーションに対する試行錯誤が行なわれるのです。既に番組では「ファンの声を直接聴くためにそういう場を設けたいがどうしたら良いだろうか」みたいな話にまで発展しつつあります。
ここまでお付き合いいただきました親愛なる読者の皆様。このような想いのこもった「Re:Contact」その行く末を、リリースまで「音楽熱想」とともに見届けてみませんか。ただ単に音楽好きというだけではなかなか見られない貴重な経験ができるかも知れませんよ?
ま、そこまで無理にとは申しません。ですが、ここまで読んできて「どんなアルバムになるんだろう?」と少しでも興味を持たれたならば、以下に予約特典付きの情報とともにご案内させていただきます。
▲一応Amazonのリンク貼っておきますが、予約特典は店舗によって異なるので、ご購入の際はそのあたりをよくご検討くださいませ。
「Re:Contact」はCDのみの通常盤とCD+Blu-rayが付いた豪華盤が発売されます。Blu-rayの内容は「Message05」というタイトルとのことで、これは茅原実里さんの音楽活動の軌跡や舞台裏、茅原実里さんの語りなどを収録した「Message」シリーズの第5弾ということになります。
この「Message」自体が言うなれば動画版「音楽熱想」とでも言うべきものなので、これを読んで斎藤滋さんに興味を持たれた方にもオススメします。斎藤滋さんもところどころに出演します(たぶん)。従来の「Message」には斎藤滋さん出ていたので、今回もきっと登場することでしょう。久々に「01」から観直してみたけど、年取らないなこの人…。
Messageはどれもオススメなのですが、このnote読んで斎藤滋さんのファンになった方には「04」に収録されている「宇宙刑事みのりんポリス」が特に推奨です。みのりん(茅原実里さん)にブチ切れられて狼狽する斎藤滋さんというとても興味深いシーンを見ることができます(笑)。
ということで「Re:Contact」。昔からのみのりんファンは予約してることと思いますが、最近知ったよという方、もしくは私のnoteで初めて知ったよという方も、よろしければぜひ!と願っています。2021年11月18日発売です。興味があればまずは「音楽熱想」聴いてみましょう。
気付けはだいぶ長いこと書いてしまいました。私がみのりんについて語るとどうにも止まらないな…。
歌はイントロ
最後に、斎藤滋さんがよく言われる言葉を挙げてこの記事の締めにしたいと思います。
「歌はイントロ」
どういう意味なのかって言うと、「ある歌を歌い始めるとき、歌うその1秒前まで、すべての時間がイントロなんだ」ということ。
含蓄のある言葉だと思いますが、一見「?」ってなりませんか?
こう考えると分かりやすいです。ここにあるひとつの歌があって、それを3歳のときに歌うのと小学生になって歌うのと大人の立場で歌うのとで、歌の有り様が明らかに別物になるじゃないですか。それは歌の技量だけじゃなくて、歌う人がそれまでに歩んできた人生だったり、その歌に込める想いだったりが歌われる歌に反映されるから。だから、良い歌を歌おうと思ったら、そのイントロにあたる部分-すなわちそこにたどり着くまでの過程-を大切にするのがいい、と、そんな意味じゃないのかなぁと。私、拡大解釈し過ぎてしまってるかもしれないですけれどもね。
(▲上の引用では「音楽」になってますけど同じ意味のことと思います)
この言葉については、「音楽熱想」の122回目(8月30日)放送もぜひ聴いてみてください。
私は歌手ではありませんが、この言葉がとても心に沁みて、誰かの歌を聴く際に時折思い返し、その歌が歌われるまでにアーティストが歩んできた道のりに想いを馳せたりするようになりました。そういう意味では、私も斎藤滋さんの「音楽熱想」に捕らえられてしまったのかも知れません…。
キレイにまとまったところで、本記事を締めたいと思います。
この文章もまた、貴方の聴く音楽のイントロになりますように。