私なりのTwitterサバイバル術
これは以前書いた以下の記事の続編なのですが。
人の言葉の「裏を読む」シミュレーション能力は、それが一面的なものでなく多角的な視点をもつものなら、磨いていいスキルだと思うのだけれども、実際に人と接する際は、敢えて相手の言うことを「額面通りに」受けとめて、紳士的に対応する、一見「お人好し」の戦術のほうが実は強いと信じている。
相手に悪意があるという前提で実際に反応していると、むしろ悪意あるレスとかもTwitter上で引き寄せるのではなかろうか。相手の中にみるものは、実は自分自身の「影」の心の部分だったりするのかもしれない。
TLの幾人かの人が使っていて知った言葉なんですが、「#エコーチェンバー」。Twitterって、いつの間にか自分と似た意見の人しかTLに流れてこない状況を容易に作れる。でも個々をとってみると見解の違いがある場合がある。そういう意見はむしろ傾聴すべきかと思う。
自意識過剰、被害妄想になるのはよくないが、自分のTLに、自分に直接「絡んで」こなくても、さりげなくこちらを牽制したりなだめたり皮肉を言っているかに見えるツイートが流れて来る場合もある。そういうツイートは虚心に我が身を振り返るために受けとめる方がいいと思う。
繰り返しますが、これはサバイバルのための「戦術」です。相手の嘘は嘘と見抜こうとすることは大事です。そうした上で、単に感情的に反論するのではなく、紳士的にこちらの言いたいことに巻き込むやり方のほうが賢いのではないかといいたいだけです。相手に賛成するフリをしてこちらの異論を納得させるという。
今思い出したけど、「まずは賛成意見のフリをしろ」というのは、私が中学時代から愛読した、民衆派弁護士だったスイスのカール・ヒルティが「幸福論」の中で勧めているアプローチです。
彼のこの発言は、手練れの「法廷闘争」術から出たものなんですね。
「幸福論」のヒルティいわく、「仕事は一つの仕事を集中的に片付けようとするのではなく、いくつもの課題を交互に少しずつすすめていくのがいい」・・・何かADHD向けのアドバイスみたい。
Twitterとかではおもてに出ない形で、別の場所に、ひとりでいいからダラダラとしたホンネのグチや策略を書いて、ウラの顔をみせて行っても、適当にスルーしならそれを許してくれるネット友達をひとり作っておくと、非常にいいガス抜きになったりします。そういう人には感謝しかないですが。
Twitterという、実は風さらしの場でホンネをグチっていると、誰がそれを読んでいるかわからないので、余計な「絡み」を誘発したり、リツイートされたくないツイートをリツイートされる危険があると思う。「いいね」にとどめてくれる自制心と良識ある判断をしてくれる人ばかりではない。
でも私のTLを見渡す範囲では、苦しい状況にある人のボロっとホンネのつぶやきに、リツイート皆無、「いいね」だけは数十以上というケースもみられるから、デリカシーのある人は結構いるものだなとは思います。
とりあえずの限界の5000人フォローしていると、フォロー返しができないのは申し訳ないですが、物凄い勢いでTLは流れます。それを集中的に追っていくのは一日の限られた時間しかできないわけですが、実にいろいろな意見と情報に接することができ、テレビや新聞に目を通すことなんて興味なくなりますね。
私のTLに流れてくるツイートで、普段は全然リツイートをかけないでいる人たちや、ジャンルもあります。おたく・ウマ娘系のイラストとか、競馬や鉄道の話題とか、平手友梨奈関連とか。猫写真、猫動画とかは、時には癒やしにもなるかなと思ってリツイートしますが、いずれにしても氷山の一角ということになります。
ウマ娘関連なんて、カテゴリーごとフォローしているから、実に膨大な二次創作が流れてくる(みんなうまいねえ。私のところに流れつく時点では1万「いいね」あたりまえ)んですけど、特別な場合を除いてリツイートはしません。「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」はちょうどTV放映の時期なので例外。
ともかくフォローしている人とフォロアーに、まじめな政治系の人や障害当事者の人も多いから、これでも普段から気をつかっているつもりでもあります。特に最近はそうしてきているかな。
Twitterでは別に仕事用のアカウントも持っていて、そっちは専門の心理系のツイートしか流しません。こっちのコピーも多いですが。基本的にこっちは、これでも「プライベート」用のつもりだったりします。こっちのアカウントが、クライエントさん誘致に役立ったことなど、全然といっていいほどない。それでいいと思っているのですが。
個人的には、SNSと比較してマスコミをおとしめるような論調は好きではないです。もっとも、SNSが地震や災害・事故などの時に大活躍するのは評価するしかないですが(大震災の時は目を見張りました)。
マスコミの個々の報道について批判の目を向け、正しい情報をSNSで粘り強く広め、拡散しようとするのは大事だと思いますが。
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