電源には「極性」というものがあり、コンセントの差し方で明らかに音が変わる。
このことは昔からオーディオマニアには結構知られていたことなのですが、現在ではこのことを気にしている人は少ないので書いておきます。
電源には「極性」というものがあります。片方を「ホット側」、もう片方を「コールド側(アース側)」といいます。
コンセント(電源プラグ)をソケットに差す向きで、明らかに音は異なってきます。
極性が正しい場合の方が、音が美しく響くはずです。反対の場合には、音に汚れを感じます。
2チャンネルステレオの音の広がり方の質も、まるで異なります。
コンセント(電源プラグ)の差し方次第なんですよね。
これはクラシックの、特にオーケストラのようなアコースティックな録音の場合に一層わかりやすいです。
でも、ゲーム機器の場合ですらわかる場合がありますよ。
このことを確認するために、昔からよく使われていたのは、「検電ドライバー」というものを使うことです。
壁のソケットの左側のほうが少し長さが長いと思いますが、適切な配線工事がなされていれば、そっちが「コールド(アース)」側で、検電ドライバーを差し込んでも、明かりが灯らないはずです。右側に差し込むと明かりが灯り、そっちがホット側ということになります。
しかし、このことをいい加減に建築工事をしていて、ホットとコールドが逆転している場合もあることにご注意下さい。
高級オーディオ装置の場合には、電源プラグのホット側に矢印が表記されているので、それを合わせればいいことになります。しかし低価格品の場合にはわかりにくいです。
低価格品の場合には、一般的に、電源コードに会社名が入っている方がコンセント(電源プラグ)のホット側であることが少なくないように思います。
これは延長コードを使っている場合には区別がつかなくなりますが、検電ドライバーを差し込みさえすれば、どっちがホット側であるかがわかります。
デスクトップパソコンの場合、本体、あるいはディスプレイの端子が三本の穴になっているのがわかることが思います。あるいは延長テーブルタップの場合でも、3つの穴があいているのが結構あると思います。これを単相三線式と呼びます。
多くの国ではこの左右の形状そのものが決まっているので迷わずに済むので、どっちがアースでどっちがホットかわかりやすいと思いますが、日本では左右のコンセント(電源プラグ)端子の形状が同じだから、どっちが正しい差し込み方か、見た目だけでは判別できないことが多いのです。
エアコンの、値段の張った、200V対応の機種は、差し方がL字型になっているので迷うことはありませんが。
しかし、これは検電ドライバーに頼らなくても、先程示した音場の広がり具合を、耳で十分聴き分けられると思います。
実際にコンセントを何度も差し替えて、確認してみてください。
もちろん、この聴き比べの際には、電源スイッチを一旦OFFにしてから差し替えてくださいね。
この差し替えで音の広がりが明らかに違って聴こえる機種は、たとえ安い場合でも、質のいい機種だと思います。高級オーディオばかりではなく、モバイルオーディオの場合でも聴き分けが可能な製品は良い製品です。