自分を変えるか、社会を変えるかの二分法ではない

ツイッターに流れて来たのですが、

メンタルヘルスが「流行り」になってきてる。対症療法的なことや過剰に適応させる技ばかり増えても本当はだめで、根本的な社会の問題を考え解消させていく動きが増えていかないといけないのだけど、むしろそこから目を逸らされているような感じがしてしまう。

こうい意見、ありがちなんですけど(ちなみにこのツイートした人は、産業カウンセラーですから、自戒の念を込めてでしょう)。

カウンセリングは、単に心の問題を解決することではないと思います。

自分を変えるか、社会を変革するかの二分法ではないと思います。

一見カウンセラーの仕事ではないように見えるかもしれませんが、問題のありそうな職場や学校や家族へ過剰適応している状況への介入や、現状で利用できる機関や制度の紹介とそのためのサポートなども心理専門家の務めと思っています。

これも「その人の置かれた生活空間」というミクロな「社会」を変えることです。

自分を変化させる方向へ一歩踏む出み出すということは、一人だけで頑張るのをやめて、他者(公的機関等を含む)に助けを求めることも含まれると思います。

カウンセリングは、自分の「心の中の」問題を解決するにとどまることでありません。ある意味では他者への「頼り方」を学んでいくことだと思います。

この点を勘違いしているカウンセラーも少なからずいます。

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