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中途半端に逃げてはいけない:いぢめ撲滅パロディ童話 【パシれメロス】

いぢめを苦に死を選んでしまう若人たちに「転校生」という理由で目立ったがためにいぢめ抜かれてきた私は、今の世界が一部にすぎないことを切に訴えたい。

世の中にはいろんな考えを持つ人間がいる。
君を理解しないひともいれば、理解するひともいる。
君をいぢめるひともいれば、いぢめないひともいる。

そしてプラスになる人物に目を向けるだけで、君は必ずそのひとに出会えるのだということも付け加えたい。

君の目は悪い所だけを見ていないかい?
イヤなコトだけを見ていないかい?
だったらソコからは目を背けよう。

本当に一部なんだよ、今はそうは思えないかもしれないけれど。
その一部から逃げてでも避けてでも、先にある全体を見てほしい。

心配いらないからピューーーーって走って行きな、味方がいるから。
君の歩幅は、君が思っているよりも大きい。

君が本気で逃げたら、ヤなコトは君には決して追いつけない。
中途半端に逃げてはいけない、逃げる時は逸走入魂!!
立ち止まらず振り返らず、一心不乱に走ってゆけ。
そうやって本気で逃げた先にだけ、心強い味方がいる。

いぢめを撲滅するのは実はムリだと私は思っている。
鬱憤は何をしても晴れはしないから、カタチをかえて品をかえて、いろんないぢめのバリエーションで、続く。

だからいぢめにはユーモアで対抗するのがベストだと思うの。
いぢめていることがアホらしく感じられるように。
アホくさくてやってらんなくなるくらいに。

いぢめ撲滅パロディ童話【パシれメロス】

「おぃメロスぅ~ショートケーキ買ってこいやっ」
メロスは激怒した。
アゴでひとを使うヤツらを。
カツアゲという非人道的な行為を上乗せしている、このパシりという命令行為を。

「わかった。三日間だけ待ってくれ。ショートケーキは今日、買うには買うがのっぴきならない事情があって三日後に届ける。もし三日経ってオレが帰って来なかったらこのセリヌンティウスを刺身にして食べるがよい」

どっちにしろ楽しみだ。
コンディションの悪い道ばっか選んで走れメロス。
上に乗ってるイチゴなんかコケといたらええねん。

セリヌンティウスと名付けた真鯛はシめずに内臓が入った状態で預けておくからね~下処理がちゃんと出来れば熟成して三日後にウマい刺身が喰えるけどおそらく腐らせてダメにしてるだろう。

メロスは計算ずくで四日後に到着する。
帰って来なかったからと真鯛の刺身で盛大にアたり、パシらせた四日後のショートケーキで見事に腹を下すがよい。

生モノはお早めにお召し上がりください。

#創作大賞2024 #エッセイ部門

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