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消費者目線でバナナは白色て言わないのか?

「白色の果物ならバナナやな」
「え…バナナ、白て思うんや?」
「白色やんか…クリーム色か?アンタ何色よバナナ」
「黄色」
「あ、そっち?生産者目線?売り物の状態?皮の色で言うん?」
「バナナ何色?て聞いたらたぶん7割8割の人が黄色て言うで」
「そんなに?!消費者目線で皮剥いて食べる状態を思い浮かべる人も半数くらいおるやろ~そしたら白やで」
「いやぁ…白は少数派やで。だって…マジカルバナナ・バナナと言ったらき・い・ろ♪て言うやんか」
「それはゲームやんか。食べない前提のバナナがあれば黄色や、私も。おもちゃの剥けないバナナがあれば『黄色いバナナ取って』て言うやろ。剥いたバナナのおもちゃがあれば『白いバナナ取って』になるやろがい、黄色いのは皮だけや、食べる部分は白や。私がバナナと呼んでるのは中身のほうや」

30年前、宮崎から関西に来て驚いたコトはたくさんあるが、売ってるバナナの房が小さいことに驚いた。
関西てね、バナナの房が3~4本とかで売ってんのよ、まァ多くても7本かな、こんな小分けにして売ってるんだと思ってね。

宮崎のバナナの房で10本以下はないと思う、少なくとも30年前の我が家で買ってたバナナは15~20本くらい。
しかも暑い宮崎でバナナを常温保存なんてしたら2日で溶けるよ、砂糖も塩も常温保存したら液体になるんだから。

冷蔵庫に入れたバナナは黒くなるの。
買ってきて2~3本はそのまま冷蔵保存するけど、だいたい15本くらいは皮剥いてラップ。
半分は冷蔵で、半分は冷凍だよ。
宮崎ではバナナの房を買うとしばらくは買わないんだけど、関西では常温保存で3~5日はいけるから「小さい房をちょいちょい買う」てスタイルなのよ。

この違いじゃないかな、保存方法の違いよ。
関西は「買って帰ってからも黄色い状態のバナナを見てる時間が長い」のよ。
南国は冷蔵保存しないといけないからサ、買って帰ったあとのバナナは、冷蔵庫で皮が黒いか、剥いてラップしてるバナナ。
白いバナナのラップ剥いて食べてたジジィに聞いたことは一度もなかったけどバナナを黄色て言うかなァ…「昔はバナナは高級品」は言うてたけども。

「日常的に食べてる白い果物」つったら真っ先に「バナナ」だけどな。
黄色い果物「バナナ」なのか?黄色い部分喰ってねぇのに。
関西より南国に住んでる人たちは、バナナは白かもな。

「キウイ、何色?」
「黄色いヤツもあるけど~…ま、ミドリ?」
「オイ、話がちゃうやないかい。キウイの皮は茶色やぞ?アンタの言い分やと皮の色を言うのが7~8割やからキウイは茶色にならなおかしいやんけ」
「あれ?ホンマやな…法則性が…」
「スイカは?」
「赤」
「オイ、ミドリと黒のシマシマやろがい。バナナ黄色勢は皮で統一せんかいな」
「じゃぁ桃は?」
「ピンク」
「オイオイオイ、実って白くない?」
「あれ?確かに白…いいや?ほのかにピンク、かじったらどんどんピンク。モモは桃色」
「そっか…桃色て言うくらいやから白ではないんか…」

「リンゴは?」
「それは赤!」
「よし。それはよし。7~8割は皮の色やからな、リンゴは赤やな。じゃぁ梨は?」
「ん~…白かな?」
「オイ、梨の皮は黄土色やがな。梨を白と言うならリンゴを赤て言うのが異議アリ!」
「じゃウマはリンゴは?」
「赤」
「オイオイオイ、食べる部分で言ってないやん」
「リンゴは赤色も食べれる。バナナの黄色は食べれん」
「そやな…バナナだけなんで黄色て言うんかな…」

「バナナだけ特別扱いになんのちゃう?色が変わりまくるから。産地では緑のまま収穫されて黄色になるのを待って店頭に置かれて家では黒くなって食べれば白…産地で聞いたらバナナは緑色か?」
「あ!あったわ、バナナ以外にも。ブドウ!」
「透明」
「透明?!ちょっと緑がかってない?」
「それは種類による。ブドウは何色がかっててもだいたい半透明やん」
「透明か…」
「でもブドウの色て聞かれたらて答える。皮の剥き方によっちゃぁ紫の果肉に見える場合もある」
「ブドウ微妙やな…ライチは?」
「白」
「白?!」
「凍ってるライチ。食べる部分シャリシャリで食べるから白」
「ボクも凍ってるライチやけど、赤」
「赤?!」
「正確には赤茶?でも、やっぱ赤かな」
「あのゴツい皮、赤?茶色の認識やったわ」
「アボカドは?」
「へ?!果物なん?アボカド?」
「果物みたいやで?」
「野菜やとおもてる…イチゴみたいなモンか。生産者と消費者で認識が違うヤツかいな果実的野菜」
「あるなァ…それ。…まさかバナナの黄色からココまで話が食い込むとは…」
「ほんでこんだけ時間かけて会話したけど100%どうでもいい」

何の生産性も無い贅沢な時間を過ごしたよね~はよ寝ろ自分、明日朝イチ病院で検査やのに。

#創作大賞2024 #エッセイ部門

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